海上交通における、バリアフリー実現に向けて。
高齢者・障害者の海上移動に関する調査研究
本事業は、高齢者・障害者をはじめとする移動になんらかの制約をもった方々が、安全、円滑かつ快適に利用できる海上交通の実現を目的としたものです。
昨秋、舞鶴、長崎五島、瀬戸内海、佐渡、伊豆大島、隠岐など国内22航路を対象に実地調査を行い、国内の海上交通における高齢者・障害者等の利用実態、障壁となる要因を把握・整理しました。さらに、整理結果をもとに、海上交通特有の要因を考慮しながら、日本国内において海上交通のバリアフリーを実現する上で望ましいと考えられる施設整備のあり方を提言しました。
(委員長:家田仁 東京大学教授)
ホームドアを低コストで設置するために。
ホームドアシステムの研究開発
鉄道駅における視覚障害者並びに乗降客のホームヘの転落、列車への接触を防止するため既設の駅でも設置できる保守性経済性に優れたホームドアの開発を目標として、10年度より実施しています。
11年度は、10年度の成果をふまえ、広く普及することを目的とした軽量化、異なったドア車両への対応可能性、安全確保方策、施工方法について検討を行い、ホームドアを既設駅に低コストで設置することの可能性を見出すことができました。
(委員長:曽根悟 東京大学教授)
教育プログラムの基本事項がまとまり、より具体的になりました。
交通事業者に対する接遇・介助教育プログラムの調査
高齢者・障害者が、安全、円滑かつ快適に交通機関を利用できるようにするためには、エレベーター・エスカレーター等のハード面の整備はもちろんのこと、人的対応などのソフト面の整備も重要と考えられます。
11年度は、12年度の教育プログラム作成に向けて、国内の鉄道、バス、タクシーなどの交通事業者の接遇・介助教育の実態を把握するとともに、アメリカ・カナダのセンシティプログラムの情報を収集・整理することにより、教育プログラムの基本事項をまとめました。
(委員長:秋山哲男 東京都立大学助教授)
周知宣伝事業