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○総合学習制度などを展開するには、こうした受け皿となる地域での人材育成が最も重要である。リーダーがいる町というのは、旅行業に対しても価格交渉力を持つことにもなる。

○すでに2002年の修学旅行の請負体制は確定した。これからは、請け負った旅行業界がどこを選択するかになってくる。どんなアプローチを提案できるか、まちぐるみ、地域ぐるみで考えて欲しい。

○中高年の動きは歩くこと。先のアウトドアの隆盛をみてもわかるように、買ったグッズを使う場所を求めている。観光の基本は「歩く」ということ。だから決して本格的な山岳登山でなくても、町内の巨・老木、花、地元の食べ物、湧水などを巡るようなウォーキングコースを整備し、歩いた後汗を流すための温泉があれば、商品構成はできる。ただ、歩くだけではだめで、その町ならではの自然・文化を組み込むことが重要。

○またこうした中高年はドライブインで土産を買うより、産直物を買いたがる。産地農家であまった野菜や果物を分けてもらうだけでもよい。

○農業体験(グリーンツーリズム)、花は、良好において主にはならない。あくまで従であり、立ち寄り場所である。また、中途半端なものはだめである。あくまで、自然にあるものが主となるべきだ。むしろ、エコツーリズムの一環としてグリーンツーリズムを考えてはどうか。

○花も土地に関係ない、花をきれいに並びたてているだけでは、客に飽きられる。作り物はあくまで、その地域の中での従であることを忘れてはならない。

 

3] 地元の頑張りが重要

○エコという言葉には企業も関心を持っている。地域の特色を出していければ、自己投資も必要だろうが、企業の協賛金などを得ることもできる。それが非営利団体であれば、企業としても非課税扱いとなるので、出しやすい。自助努力+企業の協賛という形を作るには自然があるというだけでなく、テーマ性をもたせるなどの工夫が必要。地元にやる気のある人がいれば、何か考えていけるはず。要はまず、考えていくことが重要であり、プロセスでの工夫や頑張りが結果を出していくものと考える。

 

 

 

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