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(5) 地元九州を中心に活動している大手旅行代理店へのインタビュー記録

1] 福岡都市住民の日帰り・一泊バス旅行による観光・レクリエーション動向

○日帰り・一泊バス旅行の対象者は、1]40歳以上主婦グループ、2]50歳以上高齢夫婦が約8割を占め、往復500km圏(安芸の宮島位まで)が対象エリア。

○九州では熊本なら阿蘇(国立公園)、天草(車エビ)、大分なら九重(国定公園)、別府(温泉)、長崎なら市内(散策)、佐世保(ハウステンボス)などが主流。

○商品企画は、1]花・自然、2]味覚をメインに、イベント、季節の風物等を組み合わせていく。

−「花」は、桜、紅葉、秋桜等が季節毎の展開が可能で花絡みの商品は主力。

−「味覚」は、5〜6年前から注力している。海の幸が好まれ、魚よりも、エビ、カニ、イカが7割を占める。山の幸(牛肉、山菜)は人気がない。

−「自然」では、最近歩くこと自体を目的としたツアー(ウォーキング)が増えている。その場合、史跡等の説明をしてくれるガイド(有料でも可)がつくとやりやすい。ガイドが無理な場合、由来やまちの歩き方がわかるサインが充実していると商品として扱いやすい(下関・長府はガイドが充実)。

○価格は、低価格かつコストパフォーマンスが求められている。1999年には「1999円ツアー」、2000年には「2000円ツアー」等低価格の企画物はヒットした。

○価格帯はメニューや目的地によって一様ではないが、日帰りが5000円前後が3〜4割で上限は一万円、一泊では3万円が上限(韓国釜山へは高速船で2泊3日2.98万円の商品に対抗)。

 

 

 

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