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グループワークは事例への関わりで、本人にも家族にも本音を確認していないことが最も問題と感じた。最初の訴えの意思表示だけで動くことに問題があると思った。機会を捉えて何度も修正をする必要があると思うし、主治医の意思も尊重しつつ患者の気持ちを伝えることが大切で、エネルギーの要ることだが努力すべきである。また、告知していない場合、「もし聞かれたら」という思いから逃げ腰になりがちであるが、症状から、だんだん不信を持つことは予測できることである。チームアプローチをするためにも「余命や病名を聞かれたらどうする」と具体的にアセスメントし、プランを立てておく必要があると感じた。発表では、症状コントロール不良が多く、今回の研修で学んだことを今後は十分に生かしていけると思った。

 

おわりに

 

6週間という長期であったが、短いと思える研修であった。ホスピスケア研究会に参加したことから、緩和ケアの必要性を身にしみて感じ、是非受けたいという希望で参加したため充実した毎日であった。実習で講義の内容を深めることもでき、私の看護婦人生の中でとても意味のある期間であった。緩和ケア病棟ではないが、十分に学んだことを生かしていけると思っている。この気持ちを忘れることなく日々努力していきたい。

 

 

 

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