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他施設の実習報告を聞いたとき、施設基準が一定しているにもかかわらず、ハード面、ソフト面において大きな差を感じた。自分たちの病院はどんな理念を持って、何を大事にケアをしていきたいのか明確にしなければならないと感じた。

 

研修後の課題

 

21世紀に向けた緩和ケアは、病院、緩和ケア、家族が相互に連携を取る必要があると言われている。大学病院のような療養環境が整っていないところでは、ソフト面を充実させながら、将来的なことを考えていく必要性がある。今回の研修で緩和ケアにとって一番重要なことは、疼痛をコントロールし、基本的な日常生活を整えること、そのためには、患者の権利を尊重し、QOLを向上させるため、医療チームが専門性を発揮することである。しかし、自分一人では限界があるため、チームを作り病院全体で考えていけるように働きかけたい。

 

終わりに

 

今回の研修は講義と実習があり、それが理論と実践という形で結びつき、とても充実できた。また、研修仲間との情報交換も得られ、これからの課題達成に向け大きな力と宝になった。その他に、講義を担当してくださいました諸先生方の人間性に触れることができたことも大きな収穫でした。

 

 

 

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