日本財団 図書館


研修後の課題

 

緩和ケアにおいては、チームメンバーが平等であり、逃げずに正面から患者と向き合っていた。そこには人と人との強い結び付きが感じられた。このような多くの学びの中でも、特に苦痛をコントロールしながら基本的な生活を整えるという働きかけは、一般病院でも可能であると考えた。そして、これからの課題として

1] 症状コントロールを主体的にすること

2] 死を迎える患者、家族に対して、自然な状態でその時を迎えられるようにする

とした。このような課題を達成するためには、自分が所属しているフロアの中から緩和ケアに対する知識を深めていき、チームとして病院全体に広がっていけるネットワーク作りが必要であると考えている。その時大切にしたいのはコミュニケーションスキルである。

 

おわりに

 

実習当初、今まで立ってお話をしていたので、患者の傍に腰掛けることに抵抗があった。そこには患者との間に距離が感じられたが、腰掛けることによって患者の思いに一歩近づいた気持ちになれた。

今回の実習に対して、細かなご指導をしていただいた丸口婦長さんはじめ、諸先生、スタッフの皆様に感謝いたします。

 

 

 

前ページ   目次へ   次ページ

 






日本財団図書館は、日本財団が運営しています。

  • 日本財団 THE NIPPON FOUNDATION