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イ. 二船が同時に航路入り口に達しないように、二船間の安全距離を約1浬、時間にして約5分とする。

ロ. 船舶の運航実務から、航路入り口に達する時間誤差として、先船の遅れおよび後船の先着それぞれに最大5分、合わせて最大10分の誤差を考慮する。

ハ. 時間間隔を15分とすることにより、先船および後船に合わせて最大10分の到着誤差が生じても、二船間の安全距離約1浬(約5分)の間隔をおいて航路入り口に到着することとなる。

(2) 反航船の航路入航時間間隔

航路航行に要する時間と先船および後船の到着時間誤差(最大10分)を考慮して、航路内 および航路出入口付近での行き会いを避けられるよう、反航船の航路入航時間間隔の基本を25分とする。

ただし、鎧埼方面から入湾する喫水14m以上のVLCC等については、伊勢湾第2号灯浮標付近で航路を出航した大型船と針路が交差し危険な見合い関係となることが懸念されると ともに、到着時間誤差等によっては、航路入口付近において行き会い、危険な状態となる ことが予想されることから、現行と同じく45分程度とする。

イ. 伊良湖水道航路の長さは約3,900m(約2.1浬)であるから、法定上限速力の12ノットで約10.5分、9ノットで約14分の航行時間を要する。

ロ. 時間間隔25分(または最大10分の誤差を考慮すると15分、以下同じ)とすると、速力12ノットの先船が航路入口に到達した時、速力10ノットの後船は航路入口より約4.2浬(約2.5浬)手前、先船が航路を出る時(約10.5分後)、後船は航路入口より約2.5浬(約0.8浬)手前となる。

ハ. 先船10ノット、後船12ノットの速力とし、時間間隔を25分(15分)とすると、先船が航路入口に到達した時、後船は航路入口より約5浬(約3浬)手前、先船が航路を出る時(約12.6分後)、後船は航路入口より約2.5浬(約0.5浬)手前となる。

 

 

 

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