日本財団 図書館


ドア・マン

バス・セダン到着に際して、ベルデスクヘの連絡役や客の誘導を行う。出発に際しては、タクシー・セダンの呼び出し、バスの配車/乗車位置の指示などを行う。ホテル到着/出発の際のドア・マンの指示・協力が必須である。ガイドにとってベルキャップ(テン)とドアマンに対する良好な関係(コミュニケーション)を維持することも大切。ドアマンは、その他、VIPの案内/誘導に当たって、出入りする顧客の顔を覚えておくなどホテルにとっての「顔」ともいえる重要な役割を担う侮りがたい役柄でもある。

 

アシスタント・マネジャー

Floor Manager、Manager on duty、Night Manager、副支配人、など様々呼称がある。

重大事故が発生した場合(火災・盗難・病人など)に、まず通報して指示/協力を仰ぐ。ホテル内の横の連絡役であり、ホテルマンとして経験を積んだスタッフが担当するので、的確かつ迅速な対応をしてくれる。こうした事故/事件の通報をフロントとかポーターにやるより迅速な対処が期待できる。

 

クローク(ルーム)

C'IN前またはC'OUT後などの手荷物を主として預ける時に利用する。雨傘の貸与も扱う場合もある。

ベルデスクが担当するchecked baggageの保管(storage roomでのhold baggage)とクローク・ルームの役割とは区別する。

 

団体係

tour coordinatorとも呼ばれ、団体の手配を一括掌握しているのでホテル内の所管部署への連絡/調整役を務める。従って、滞在中の日程・B/C、M/Cなどのアレンジも団体係に一括伝達しておく。(但しB/C、M/Cの前日確認をそれぞれの部署へ直接やることも必要。)

団体係をはじめ、ガイドからのRQを受け付けた各部署の担当者の名前を控えておくこともトラブルがあったときのために必要。

注] オペレータの場合は、慣習上各自の固有のオペ番号を伝えてくる

 

ビジネス・センター

主要ホテルには、ビジネス客用にファックスの発信、通訳/翻訳の手配、携帯電話の貸与、各種チケットの手配/仲介、コピー作成名刺印刷仲介などのサービスを提供するオフィス/カウンターを設置している。無い場合は、これらの業務をフロントやコンシェルジェが代行。(必要に応じてホテル近辺のコンビニを利用する手もある。)

 

宴会係

インセンティブ・ツアーなどでホテル内の宴会場で、会食・会議・宴会などを行う場合には、団体係を仲介して宴会部門(banquet section)が担当する。必要な備品類として、Podium(演台)、マイク、OHP(Over Head Projector)スクリーン、ホワイトボード等の準備をチェックする。

パーティーの場合の受付設置、席札・ネームプレート、宴会場内の設営(屋台、オープンバー、飾り付け、舞台、照明/音響設備など)、アトラクション(琴、三味線、茶席、舞踊、民謡、マジックなど)の内容につき、前びろにその演奏者などと話し合いが必須。

ガイドがパーティーの司会(MC, Master of Ceremony)を依頼されている時は、オーガナイザーとホテルの宴会担当責任者を交えて、進行について事前打ち合わせが重要である。

アトラクションについて、それらの解説/通訳をする必要もあるので準備/心構えをする。プロダクション関係者に事前に内容を問いただして、自家薬籠中の物としておく。

 

 

 

前ページ   目次へ   次ページ

 






日本財団図書館は、日本財団が運営しています。

  • 日本財団 THE NIPPON FOUNDATION