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[II] ホテルの機能と職域の活用

 

ガイドとしてホテルと接触する部門について、以下の職域・機能を理解して、適所への連絡(コンタクト)とか確認(チェック)が必要である。

 

事前予約

前以てエイジェントが客室の予約を入れる部署は、予約係またはセールス/営業などと呼ばれるフロントとは別のセクッションであり、チェーンホテルの場合には、予約センターとか東案(東京案内所)等と呼ばれるオフィスである場合もある。

 

事前確認

ガイドが前日または当日に予約の確認、又は問い合わせをする時には、電話でホテルの予約係、又は(団体)セールス、或いはツアー・コーディネータにて行う。ホテルによっては、当日分は既にフロントヘ所管が移されている場合もある。

当該の用件がどのセクションか定かでない場合は、まず交換手/オペレータ(オペ)に手短に用件を知らせて該当のセクションを呼び出してもらう。

 

Check-in

個人・小人数の客のチェックインの場合は、通常のフロントで行う。

グループの場合は、団体係/ツアー・コーディネーターが担当するホテルが殆どで、この場合にはフロント経由で担当者を呼び出してもらう。大抵の場合、特設デスクにてC'INする。また、団体についての込み入った話は、フロントでは埒があかない。

 

フロント

Front(Front Office)は;

1] FRONT、ROOM(S)、REGISTRATION、RECEPTION、CHECK-IN等と表示されたチェックイン(登録)を主体としたセクション。

2] 会計、CASHIER、精算などと表示されるチェックアウト/精算並びに両替(MONEY CHANGE)業務を行うセクション。

3] 案内、INFORMATION、CONCIERGE等と表示されるよろづ問い合わせ、案内、伝言(メッセージ)の受け渡し、部屋番号の問い合わせ(ROOM INFORMATION)、切手類の販売(MAIL)、劇場・パッケッジツアーなどの仲介業務を行うセクション。

の3部門から成る。

 

ベルデスク

バゲジのdelivery、collection、並びにhold baggageなど、宿泊客の荷物を取り扱う。Bell manは、Porter、Pageboyなどとも呼称され、ロビー等で客の呼び出し(paging)も仕事。

客とのミート場所としてベルデスクがよく使われる。

宅配便の仲介業務も行うことが多い。

ベルデスクの総括/責任者がベルキャップテンで、特に団体客の荷物の運搬・集荷に際しては、必要事項を事前にきちんと連絡して協力を要請する。

 

 

 

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