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議会の活動形態

 

イングランドとウェールズにおける地方自治体には、その構造に違いがあります。現在、市や首都圏には、通常は区役所(borough council)という1つの行政体があり、全てのサービスを提供しています(一層制)。その一方で、県には県庁と、より小さい地方役所(district council)があり、サービスは両者で分担しています(二層制)。農村部では、さらに小規模の地区行政区会(parish council)があります。政府はますます中央集権制の確立に傾きつつあり、そうなれば多くのサービスは単一の自治体により提供されるようになります。

 

完全なリストはずっと長いものですが、右のリストは主なサービスを網羅しています。リストは二層制の地域のサービスが通常どのように区分されているかが分かるように、2分割しています。

 

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通常、議会の各種委員会は、それぞれ担当の分野が決まっています。各委員会は選出された議員により構成され、議員が議長も務めており、それを公務員が補佐しています。委員会での討議結果は定期議会に送られます。通常、年に6回ほど定期議会があり、その間に、大半の議題が委員会や小委員会で活発に討議されます。このような会議は、極秘事項の討議を除き一般市民に公開されています。

 

<他の地域組織と活動する>

 

学校

 

多くのグループが、地元の学校ととても積極的な関わりを持っています。多くの場合、学校は校庭内に、ヒースの生えた原野や森林地、古くからある草地等の、野生生物にとって重要な生息地を有しています。さらに、最近のイギリスの教育課程では、環境にいっそう力を入れるようになっています。グループが学校と一緒に活動する方法は以下の通りです。

 

●定期的に学校を訪問し、講演をする。

 

●学童が参加できる、校庭外や課外時間のプロジェクトを企画する。

 

●校庭内でプロジェクトを行う。

 

●学校の環境保全グループを支援する。

 

学校で活動を始める最良の方法は、関心を持っている教師を探したり、地元のBTCV事務所と連絡を取ることです。BTCV事務所は、環境保全活動に関心がある学校を、あなたのグループに紹介できると思います。この他、あなたの県庁の教育部に問い合わせることです。教育部にはその地域の全ての学校を管轄している、地域教育担当官や環境教育アドバイザーがいるでしょう。先生や生徒は、校庭内での環境保全プロジェクトの立案に、一層力を入れるようになっています。野生草花の種蒔きや数本の植樹等の、小規模のプロジェクトは子供が行うには最適ですが、木道(boardwalk)や池の建設のような大規模なプロジェクトを行うには、かなりの専門知識と労働力を必要とします。専門知識や労働力は地元の他の環境保全グループ、特に父兄や地域住民とパートナーシップを組んで活動することによって得ることができるでしょう。また、あなたのグループは、生徒達にボランティアとして課外時間のプロジェクトに参加することも奨励できます。(参照)

 

 

 

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