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若年者

 

「若年者」とは16歳以下の人を指しています。あなたは地元の学校との活動に特に興味をもっているかもしれないし、また、あなたの活動現場を教育施設として活用することを希望しているかもしれません。同様に、若い人はグループの一員となって、両親や先生達と一緒に参加するかもしれません。若い人と活動する時には、教育、そして活動の安全面に特に注意を払わなければなりません。どんな状況であっても、優秀なコーディネーターはグループ内の若い人を支援する方法を見いだそうとするでしょう。若い時期によい経験をすれば、その後、継続してに環境に携わり、関心をもつようになることを期待しているからです。若いボランティアとチームを組んで活動した人なら誰でも、若い人がどれほど精力的に活動するか知るでしょう。あなたは若い人のエネルギーの矛先を探す必要があります。

 

学校の団体活動もよい機会となるでしょう。(「効果的なパートナーシップ」の章参照)

 

ランカシアのコーレイ・ユース・グリーン・アクション(Chorley Youth Green Action)は、地元のコミュニティーのプロジェクトを中等学校と合同で行っています。活動は課外、主に夏期休暇中に行われ、父兄も活動に参加しています。

 

子供がプロジェクトの活動に参加する場合には、特別の監督が必要になります。5歳未満の子供は両親あるいは子供の引率者が監督し、両親もしくは子供の監督者は責任の所在を明確に把握しておかねばなりません。この年齢のグループは、BTCVの個人事故保険の適用の対象外です。(あなたのグループがBTCVの保険の対象である場合には)年齢、能力にあったプロジェクトで活動している場合、5歳以上の子供は保険の適用対象となります。ボランティアは全員BTCVの公的責任保険の適用対象です。

 

一緒に活動する子供や若年者に対して、あなたのグループの誰もが責任をもち、肉体的、性的、精神的虐待を避けなければなりません。若い人と活動している時には、常に保護者あるいは資格のある成人が彼らの監督を行い、緊急時を除き、成人が子供と二人きりになることがないように注意しましょう。

 

道具の使用に際しても注意を払う必要があり、また、子供は成人と同様にトレーニングを受けなければなりません。道具の使用に関する簡単な目安は以下の通りです。

 

スコップの使用は6歳以上

 

ノコの使用は10歳以上

 

その他の、刃の付いた道具の使用は14歳以上

 

幼い子供やその父兄は、終日は活動できないかもしれないので、活動時間に融通を持たせることを検討しましょう。わずか半日、あるいは2時間程度の作業に参加できることを皆に知らせ、また、このような形態でボランティア活動ができるような仕事を、いくつか残しておくようにしましょう。

 

環境保全活動は重要な教育的体験であり、実際そうあるべきものです。少年法(The Children's Act)では、16歳未満の青少年と活動する際の法規を記載しています。少年・少女が多数あなたのグループに参加している場合には、監督者のトレーニングに関して、地元の青少年協会(youth organization)に連絡を取ってアドバイスを求めましょう。少年・少女と活動すること自体が技術であり、その責任は決して軽いものありません。

 

 

 

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