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議員はいろいろな方法で、あなたのグループが行動を起こす援助をすることができます。例えば以下の通りです。

 

●関係部局の幹部職員に手紙を書くことができる。

 

●関係者に要件を伝えることができる当局の長に手紙を書ける。

 

●定期議会で議長に質問することができる。

 

●委員会で考慮されるべき事項について質問することができる。

 

●定期議会で付託されるべき懸案問題について質問することができる。

 

●代表団を迎え入れ、代表と問題を話し合うことができる。

 

あなたのグループが支援に値すると考えれば、彼らが直接の関係を持たない分野の支援も可能ともなるのです。

 

議員は、政治以外の問題に関しては、公務員である担当官の進言に従う傾向があります。公務員もまた、選出された議員により合意された政策を実施するのです。従って、どの公務員があなたのグループの活動を支援したり、影響力をもっているのかを調べ、そのような人と親しくなるのはたいへん意義のあることです。環境保全活動に対する支援を得る上で接触すべき公務員は、環境政策の担当官、公園や緑地に関する業務を行う担当官、それに田園管理官や森林管理官でしょう。彼らは、活発に活動している環境保全グループがあることを知れば大いに喜び、仕事を提供するばかりでなく、あなたのグループにアドバイスを求めるかもしれません。

 

他の環境保全グループからのアドバイスが得られない場合に、頼れる人物を探す最も簡単な方法は、市役所や県庁に電話をかけて、案内係りや市民相談室に教えてもらうことです。担当者は、関係者の氏名と一緒に、全議員の名簿、所属委員会、委員会の議長名も教えてくれるでしょう。地元のBTCV事務所の職員もまた、的確なアドバイスをあなたに提供できるはずです。

 

行政と協力する上で最も効果的な方法は、双方向のアプローチです。もし、彼らに何かお願いしたければ、地元の議員に手紙を書き、その写しを支援依頼書と共に、関係する公務員用にとっておきましょう。あなたの要望に対する返答が一方からなければ、もう一方に試みてください。もし公務員からの返答に時間がかかりそうであれば、議員に早く事を進めてもらうようお願いしましょう。その代わり、議員の側が協力的でない場合には、公務員があなたのグループのために事を進めることができるのが分かるでしょう。

 

地区自治会と地域評議会

 

イングランドやウェールズ(北アイルランドは該当しません)の多くの田園地域では、地区自治会または地域評議会が活動しています。大半が有給の職員をもたず、法的義務もない任意の団体ですが、地方税から少額ながら資金を得ています。このような小規模で、財政力が無いということは、その地域であなた達が行っている活動に、たいへん関心があることを意味します。彼らの主な関心事の一つは地域の環境の実状なので、あなたのグループとの活動プロジェクトや人員について、多様な提案をしてくれるでしょう。

 

このレベルに合致した活動資金としては、田園地域委員会が助成している“地域自然歩道パートナーシップ(Parish Paths Partnership)”のようなものが利用できます。地元にそのような自治組織があれば、連絡を取ってどんな協力をしてもらえるのか調べる価値があります。

 

 

 

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