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ハンプシャー環境保全ボランティアは、中世からある森林へ安全に行けるようにしたり、間伐などの雑木林管理を行って、地元のある学校を支援しました。同グループはこのプロジェクトを父兄、先生、生徒達と協力して行いました。この学校では他にも、グループの助けを借りずに野鳥やコウモリの巣箱を作っています。この環境保全グループは、更に自分たちのグループ自身のためと、地元の父兄や先生のために、木の伐採活動も運営しています。

 

学校との活動が環境保全グループに有益なように、地域グループと一緒に活動することは、学校とPTAにも有益です。このような活動を通して、学校は計画を実現するための支援を得るとともに、学校が必要としている時に他の誰かが助けてくれるという、道徳的な支援のあることを知り、更により広いコミュニティーと重要な関係をつくる機会を得ているのです。その代わり、グループは活動を宣伝してもらい、より広範囲な人と活動したり、様々な活動をする経験が積めます。

 

民間企業

 

企業は資金ばかりでなく、ボランティアも提供できるのです。中には自社の環境保全グループを支援している企業もあります。そのような企業は、より大規模なプロジェクトのアドバイスや支援ができるかもしれないので、地元の商工会議所にあなたのグループの存在を知らせておくのが得策です。都心では、再開発が民間主導で行われています。このような活動が地域の野生生物の生息地に害を及ぼしているように見受けられる場合もありますが、地域の保全グループが企業と一緒に活動することによって、再開発の対象地内にある保護を優先すべき場所を特定し、その場所を守るための方法を見つけることができます。

 

フェン・エンド野生生物・環境保全グループは、ルーカス自動機械技術センターの従業員で組織されています。同グループは、同社の試乗コースの周囲に全く新しく森林地をつくっています。そして、同社は土地を有効利用できたことを喜んでいました。その森林はアーデンの森の一部として、新しく加わりました。このグループは1992年に結成され、BTCVと連絡を取って加盟グループとなりました。また、ワーウィックシャー野生生物トラストとワーウィックシャー州トラストも、この活動のイニシアティブを取っている同社の社員メンバーにアドバイスしていました。社員は週末にプロジェクトの現場で作業し、地元の学校の子供にも参加してもらって植林をしたり、他にも森林管理活動を行っています。200人の従業員のうち20人がグループに属していますが、多くの従業員がプロジェクトに興味を持っていて、森林地の名称選びを手伝いました。この名称は、試乗コースが元々、第2次世界大戦時に軍用飛行場の滑走路として活用されていたことを記念して付けられました。

 

<コミュニティー内で活動する>

 

最も大切なパートナーシップは多くの場合、プロジェクトの現場近くに住んでいる人々との気軽なパートナーシップです。たとえあなたのグループが地域住民で組織されているグループであっても、多くの場合、他の住人も現場や現場の所有権にとても関心があります。活動を開始する前に何を行う予定なのかを、地域コミュニティーの他のグループに必ず知らせましょう。それは誰かに、自分たちが気に入っている「環境」が破壊されていると苦情を言われないようにするためです。また、コミュニティーで直接活動すれば、あなたのグループの活動にもっと多くの地元の人々が加わるかもしれません。地域活動に参加することによって、みんなの連帯感や地球環境への責任感が培われ、公共物の破壊などの行為が減るという効果がもたらされることはよく知られています。

 

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活動への参加による連帯感

 

 

 

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