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海運センターの整備項目として以下の4項目があげられる。

・ 海運サービス、施設の改善と貨物輸送活動の拡張

・ 高雄港の拡張と取扱能力の拡張(東アジアのハブ港とする)

・ 基隆、台中港の支援機能を拡張し台湾島規模での海運システムを強化

・ オフショア・トランシップメント・センターの整備(中国との直航禁止措置を補完)

 

(3) 高雄港総合発展計画

(Comprehensive Planning and Development of Kaohsiung Harbor)

アジア太平洋オペレーションセンター計画によって、高雄港は東アジアのハブ港を目指して重点的に整備されることになった。同計画を受けて、高雄港務局は高雄港総合発展計画を策定した。

高雄港総合発展計画では、高雄港の目標として次の7項目が掲げられた。

・ 国際輸送センターと中枢港湾

・ 再輸出と付加価値品の加工、輸送拠点

・ 中国東南部の輸出入拠点

・ 台湾の主要コンテナ港湾

・ 台湾南部のバルク貨物輸入拠点

・ 台湾南部の雑貨輸出入拠点

・ 高雄市の経済的繁栄に直結した港湾

以上の目標に示されるように、高雄港は台湾南部の輸出入拠点としてのみならず、コンテナでは中国東南部をターゲットとしたハブ機能を整備する。トランシップ貨物を誘致するため再輸出機能が整備され、コンテナを始めとする港湾貨物の増大が高雄市の経済的発展に資することを目標としている。

高雄港総合発展計画では目標達成のため、現在の港湾区域を調整し、用途別に港湾活動区域、港湾管理区域、工業区域、行幸区域、防衛区域に調整。港湾活動区域として、次の5地区を指定する。

・ ウォーターフロントレクリエーション商業区域

・ バルク貨物埠頭地区

・ コンテナ埠頭地区

・ 工業埠頭地区

・ 投錨地区

コンテナ埠頭地区については、利用効率を向上させるため、コンテナ・ターミナルNo.2〜5を中心とする連続した地域に再整備する計画である。現在公共バースを中心として利用されているコンテナ・ターミナルNo.1は、No.2〜5と離れているため、多目的地域に変更される。

 

 

 

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