(注)
( )内の数字は、昭和61年の調査結果である。
なお、昭和61年の調査は、「昭和40年大卒採用」について調査した。
イ. 産業別
次に、産業別に、昇進が最も早いグループの同期採用者に占める割合を見てみると、「10%未満」とする企業の割合が高いのは「農林漁業、鉱業、建設業」で50%、次いで「卸売・小売業、飲食店」32.5%、「金融・保険業、不動産業」31.8%の順となっており、これらの産業ではトップグループの選別を厳しく行っている企業が多いことがうかがえる。次に、昇進が最も早いグループの昇進ポストの実態を見てみると、「役員」まで昇進者が出ているのは、「製造業」3%、「卸売・小売業、飲食店」7%、「金融・保険業、不動産業」4%となっており、他の産業ではまだそこまでは昇進者はでていなかった。「部長級」まで昇進している企業の割合が高いのは「卸売・小売業、飲食店」で53%(昭和61年調査40%)、「電気・ガス・熱供給、水道業、サービス業」44%(同14%)、「製造業」41%(同27%)の順となっており、「金融・保険業、不動産業」についてみると、部長級から課長級まで同じ程度の割合で昇進スピードにバラツキがあることがうかがえる。