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雇用調整を「行った」と回答のあった企業について実施に要した年数を尋ねたところ、「約1年」が29.0%、「約2年」が21.0%、「約3年」が32.3%、「3年を超える」が17.7%となっており、3年以内で雇用調整を終了している企業が多かった。

一方、現在「行っている」企業についてみると、「約1年」が18.7%と前記の「行った」とする企業に比べ10ポイントも低く、「3年を超える」とする企業が32.2%と相当長い雇用調整期間を見込んでいる。これは、現下の厳しい雇用情勢を配慮してのことかとも思われる。

 

第33表 雇用調整の実施状況及び実施に要した年数

(回答企業数284社)

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他方、「行う予定」としている企業についてみると、「約2年」とする企業が60.0%もあり、雇用調整の計画としては2年程度で終了したいと考えている企業が多いことがうかがえる。

なお、既に雇用調整を「行った」ものの今現在「行っている」あるいは再度「行う予定」であるとする企業が数社見受けられた。

ア. 企業規模別

企業規模別に見てみると、第34表のとおり規模の大きい企業ほど雇用調整を行う率が高くなっているが、実施に要する年数は、規模の大きさ(従業員の多さ)から考えると、比較的短期間で行っているという感を得た。

 

第34表 雇用調整の実施状況及び実施に要した年数

1] 企業規模別

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