2.1.3 部材端の位置:粗切・端伸ばし・予定線
演習題:-
1)端伸し量+αを型定規に表示するか? また部材にマーキンすべきか?
2)端伸し端部のコーナースカラップのR心は、どこか?
[解] 「端伸し」であれ「延べ尺」であれ「伸し仕上げ」一般は、伸し位置が「仕上がり形状」である。したがって
1)本来は必要ない。問題はメインテナンスにある。図面に記録がなければ、参考に型定規に残しておく。また現場からのフィードバックを求めて現場に示すときは、マーキンしておく。
2)伸ばしコーナーである。
2.1.9 開先および差越
演習題:-
●どのような場合に差越が必要か。例えば、S付X開先(#17,18)の火入れ順とX先端の精度は?
●必要な場所に差越線を記入するのは現図(型定規)か、それとも(切断場に隣接する)マーキン職か?
[解] ここでの差越は切断のための位置出し。切断手順を知らないと決められない。
一般に、
●火は上から下に向けて入れる。スラグを噴き上げないためである。
●サーピンの火は板厚面からしか入らない。そのためS(サーピン)面を下にする。
●両面開先の場合は、下開先から先にとる。
…ようである。この際それぞれの造船所の実情を確認しておきたい。
●所要板耳を抑えて取材(ネスティング)するので、それを実際に行なう工程が決める。
NC切断以外はマーキン職でよいが、現図職も知っておく必要はある。