2.1.10 板厚処理:モールドラインからの出し切りと外周端
演習題:-
上記3)4)の補正で簡略に、倣度を無視、相手板厚分だけ差し引いた直切にすれば、どのような不都合がおこるか?
[解] ギャップ分の増脚長で済まず、相手板を、押し出したり(他にギャップを空けたり)引付けたり(逆に自分でギャップを空けたり)となり、取付・溶接・歪取りに迷惑を掛けることになる。精度向上は、まず正確な理屈に合う型定規とすることにある。
演習題:-
倣い開先(VX)のある切断辺上のスキャロップ、両辺に倣い開先のある隅切(いずれも水切を含む)は(R心位置、開先度など)どのようにするか?
[解] それぞれの造船所の工作法プラクティスに応用の利く施工基準を具体的に書き出しておく。
●オープンタイプでは材料寸法減(浅いスティフナに深いスキャロップ:開孔<1/4深さ)に注意し、
●埋め込みタイプでは開先の向き判定(溶接のしやすい側)と溶接のワキ込み(開先角)の確認をする。
2.1.14 形鋼フレームとスロットの切断
演習題:-
このイキナリ切断は、どのような要領で行われているかのだろうか。
[解] 背面でのウェブ端・フランジ端と背角位置の3点を見通す平面を仮想して、背面辺が取り合いに当たるように意識して切るのであるが、切断現場で確認しておきたい。