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さて、このモールドラインと板逃の押さえ方も、皮板やフレームといった現図上に描かれる主要な構造線に対してであって、その構造線上にある桁板:ウェブ構造を、これまた構成する派生的な、つまり現図上には描かれない類いの小骨やFc.PLには、当てはめない。型定規作成段階で、配置寸法や取付指示に合うように、任意に便宜的に準用するのである。

例えばT付きのFc.PL、ウェブ板を中心に対称振り分けに取り付ければよく、さきに[図2.1.4 巾裁ちのFc.PL定規]や[図2.2.11 S曲りFc.PL]で見たように、

●どちら側からでも合わせができ、

●両舷同一部材となるように、

ウェブ板厚2本線をマーキンするようにしている。

T付きFc.PLでも[図2.2.12 斜行Fc.PLの曲げ]に見るような展開ものは、両舷対称で同一とはならないが、それでも同類としてウェブ板厚2本線マーキンに揃えている。

L付きFc.PLの例は[図2.2.3 曲加工記号の表示位置]●Fc.PLのR曲げ…にあるが、一般の表示に倣えばいい。L付きは取合い要領によってタイプ分けすることがあり、その区分を[図2.3.6 L付きFc.PL各タイプ]に示す。図には、あえて“Li”を表示しているが、なくても分かるものである。

 

 

 

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