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●板厚差を一方にのみ逃し、板継の揃え面を「面一(つらいち)」にすると合せやすい。

●「つらいち」面に骨(スティフナー)類を配置すれば、骨の板付縁には段差不要。

例えば、特に山形など条鋼の段付「裾引き:ウェブ端削ぎ落し」は、極力避けたい。

●板継でのサーピン取りも、片面で済む。

…など利点が多いからである。

そうすると、2つの部材がT取合いとなる隅肉溶接部は、板逃が各々2通りあるから、2X2三4通りの組み合わせが生じる。この4通りをT取合いが傾斜を持つ状況として、[図2.1.21 倣い開先の処理]に示した。「倣い開先」とは、板厚取合い面を密着::メタルタッチにすることで、別書『造船現図展開』では、角度の面から「倣度または削り度」と説明している。呼び方は違うが同じ内容で、倣度にて倣い開先を切るのである。

 

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