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3) GPS3〜7、PORの測距情報と、PORが放送した補正データによる測位結果

4) GPS 5〜9、IORの測距情報と、IORが放送した補正データによる測位結果

の4種を同時に求め、出力出来るように構成した。

測位演算部のソフトウェアもほぼ独立した4台の受信機が存在する形で構成されている。

 

4.2 電離層遅延量計算

MOPSの改訂により、電離層遅延量の計算方法にも変更が加えられ、これまで補間方法が示されていなかったIPP(Ionospheric Pierce Point:電離層貫通点)が緯度85°以上の場合や、IPPをとりまくIGP(Ionospheric Grid Point:電離層格子点)が5°と10°が混在する場所等の計算方法が明確となった。

MOPSによれば、IPPが決定されても使用するIGPや計算方法が一義的に決まるのではなく、定められた順序でいくつかの可能性をチェックする必要がある。表4.2に電離層遅延量補間方法の選択順序を示す。方法の選択は緯度によって、4つに分割され、各々の緯度の領域で最初a)の条件にあてはまるIGPマスクが"1"か否かをチェックする。満足出来ればそのIGPを用いて補間を行い、出来なければ、以降b)…d)とチェックを行う。

補間計算は、4個のIGPデータを用いて行うもの、3個で行うもの、緯度85°以上の場合がそれぞれ定義されている。補間を行った結果の誤差σ2UIVEの計算方法はいずれの場合であっても同一である。

 

表4.2 電離層遅延量計算

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