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そのほかの皮膚の症状があれば、受け入れ施設に送る。このワーカーは、ハンセン病患者とわかっている人々にMDTを配布すること以外、ハンセン病については特に何も教えられていない。

診断のレベル(地域レベルの場合が多い)では、保健ワーカー(看護婦、医療助手、医師など)が研修を受けて、ハンセン病の診断や、らい反応や神経炎を含む一般的な合併症の管理技術を身につける。この人は、ハンセン病以外の保健上の問題(一般的な領域や、皮膚科、結核のような関連領域を含む)についても研修も受けるはずである。タンザニアでは、このようなスタッフが2年間、プログラム管理のほかに皮膚科、STD、ハンセン病などの研修を受けている。この他にアフリカには、結核/ハンセン病を担当する地域の保健所職員が、4週間から6週間の研修を受ける国もある。どの国も、誰がどこでどれくらいの期間、そのようなスタッフ教育を行うかを決めなければならないだろう。

 

どの国でも、第3次受け入れ施設が必要になるだろう。そこでは障害を持つすべての人々(ハンセン病患者を含む)が適切な処置を受けることができるのである。

 

 

 

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