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エ. 幹事スタッフのリフレッシュ休暇

 

●幹事スタッフの多くは、10年近く活動を続けてきて、疲れ切っているというのが心情ではないだろうか。本計画に乗ってこのままさらに10年以上を今まで以上のパワーで活動しようと思っても、心も体もホトホトついていけないほど疲れているのが偽らざる本音ではないかと思われる。これは、当会だけの特殊事情ではなく、どこの市民活動団体も10年程度の活動をしてくると、マンネリ化とのある種の板挟みにあい、先に進めない状況に陥ってくる。

 

●専従スタッフの導入問題も実はこれが根底にあり、局面打開の手段と考えてのことであろう。それはともかく、この事態を打開するもう一つの方法として、幹事スタッフが数人ずつ順番でリフレッシュ休暇を1、2年ずつ取るようにしたらどうか。

 

●いうまでもなく、企業では勤続10年、20年単位で、こうしたリフレッシュ休暇を2週間から1ヵ月間、社員ばかりではなく経営者にも与えられている。ボランティア団体でも同じことであり、10年の地道な活動の繰り返しは、自ずと精神面の窒息を招く。ボランティア活動の場合、転勤などがあるわけではなく、地縁関係で抜けたくても抜けられない状況下にあるわけなので、なおさらこうしたリフレッシュ休暇制度を設けて、誰もが気がねなく一時的に活動から離れ、リフレッシュして復帰できるようにしておくべきであろう。

 

●そこで、かなり無理はあるにしても、まず10年近く活動してきた代表をはじめ幹事数人に会の雑事から一切離れてリフレッシュ休暇を取ってもらってはどうか。ただし、代表にはその間に専従スタッフ問題や収益事業の問題について、じっくり考えるようにしてもらうことである。

 

(3) (仮称)寄居エコロジーパークの拡充

 

●ここ10年近い活動を通じて得られた大きな収穫は、地元の人の理解と協力によって男衾に発展性のあるトンボ公園の用地を確保できたこと、また、その付近の旧公民館を「よりいトンボ自然館」として借用できたことであろう。こうしたフィールドと事務所兼展示室を得ることができた市民団体は希少である。これによって、当会は今後さらに発展的な活動を行う上での大きな足場を築いたことになる。

 

●この足場を固めて、どのように発展させるかが、大きな課題である。「第1編 第2章 1.(4).活動フィールド・中核拠点」(P.55)でも述べたように、当面は、寄居版C.A.T.を目指してこの男衾の公園にエネルギーを集中して整備を進め、また、運営のためのソフト開発を図る方がよいであろう。ここで着実に実績を積んで、町内外に広く知れ渡るまでにし、より多くの賛同者を会員として迎えるようにするのである。

 

 

 

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