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(10段階)を計算した(オリジナルの画像からは100×100ピクセルの密接度を計算したことに相当する)。流氷情報の分類にしたがって各段階に色分けし図32に示した。

2値化の段階で分布を重視した閾値としたため全体に低い密接度となり、流氷域内では最大でも7〜8であった。標準偏差/平均値画像で黒く抜けた部分(白い氷盤など)はそのまま密接度0となった。

 

054-1.gif

 

054-2.gif

 

? 密接度解析のまとめ

密接度の肉眼による判読では氷盤間の扱いが難しく判読者の判断による部分が大きくなることが分かった。

一方、画像解析による密接度の計算では、全体に密接度を低く見積る結果となったが、分布がほぼ一致している他、風上側で高く風下側で低いなどの特徴が得られた。この手法で人間の判断が入るのは2値化する際の閾値の決め方だけであり、密接度の自動解析の可能性が示された。問題点としては2値化の段階で、判読者による任意性が入る他、中間階調の情報量が切り捨てられるなどの点があげられる。この点に関しては、海面に現れる孤立した流氷をエラーとして落とすなどの手法が今後の課題として考えられる。

 

 

 

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