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リタンクに蛇口を付け、トラックに乗せ給水しようと考えています。

 

自慢は防災公園

防災公園である平塚市総合公園は、旧農林省果樹試験場跡地に、市制施行五十周年を記念して「昭和の城づくり」と名付け昭和五十七年に着工して平成三年三月に完成しました。

公園の広さは、三十・三ヘクタール、約二百三十種十万本の木々が植えられ、市街地のオアシス、スポーツ、レクリエーションの場として親しまれています。公園内は、本格的なスポーツ施設として「平塚球場」「平塚競技場」「テニスコート」「五十メートル温水プール」

「総合体育館」「弓道場」「武道場」などがあります。また、日本庭園をはじめとして、自然と触れ合い、四季の花や木と接し、水と遊ぶ広場、小さな動物たちがいる「ふれあい動物園」なとがあります。

日常は、市民のレクリエーションの場、市民の憩いの場として親しまれる公園が、いざというときは、避難、救護、備蓄、給水、情報伝達など、防災機能が十分発揮できるような防災公園です。

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防火樹林帯

公園の外周に植えられている樹木は、公園としての景観を保ちながら、火災が発生したときの防火樹林帯として、燃えにくい常緑広葉樹を植樹しています。

樹木は、防火性、耐火性、耐風性、遮音性を考慮して、スダジイ、サンゴジュ、シラカシ、タブノキなど葉が厚く、水分を含む樹木が選定されています。また、植樹幅を二十メートル以上とし、高さを四メートル以上に確保しています。

防火樹林帯と散水施投

樹林帯の防火効果を高めるため、火災によって発生した防火樹林帯の上部の熱を防ぐため、井戸水等を水源に、スプリンクラーを公園の外周五十メートル間隔に二十一基設置しています。

●スプリンクラーの高さは八メートル、散水半径三十四メートル、放水時間一時間三十分。

避難広場

周りからの火災等の輻射熱の影響がなく、安全な場所として確保できる避難広場は、平塚球場と平塚競技場のスペース、「平塚のはらっぱ」等の広場を合計すると、八万五千三百十平方メートルとなり、一人当たり二平方メートルを設定すると、四万二千六百五十人が避難できることになります。

また、避難者用のトイレは、競技場の四百十基をはじめ、たくさん設置されており、総合体育館や宿泊研修所には、多くの部屋やフロアがあり、避難施設にもなります。

防災備蓄倉庫

二十五万人市民の備蓄倉庫として、また総合公園に避難した人の備蓄として、平塚球場のスタンドの下(ライト・レフト両側)の備蓄倉庫(八百八十二平方メートル)と、競技場のスタンドの下(百七十二平方メートル)、体育館(百三平方メートル)にそれぞれ備蓄倉庫が設置されており、長期保存食や毛布等が備蓄されていま

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