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す。飲料水は、兼用貯水槽が三基(一基百トン)設置されています。

 

教訓を生かして

阪神・淡路大震災の教訓を生かして、余裕教室の利用など次のような事業に取り組んでいます。

余裕教室に備蓄

避難施設となる小・中学校の余裕教室(空き教室)を利用して、食糧等の備蓄の分散をすることにしました。とりあえず、二十五の拠点基地に夏休みを利用して行います。

長期保存食千五百食、毛布百二十枚、災害用一般トイレと障害者トイレ各一台、ポータブルトイレ三十個、生理品三十パック、ジャッキ、チェーンソー、炊き出し用釜(百八+人分用)などを備蓄します。

FM放送の利用

市民への情報伝達として、同報無線が百十八基と個別受信機がありますが、充実させるため、FM放送を利用することにしました。FMは湘南平塚コミュニティ放送(FMナパサ)で、地震や風水害、そのほか災害における広報活動の協力について、二月十五日締結をしました。

さらに、四月二十五日、震度5以上の地震が発生したときや大津波警報が発令されたときは、 一般の放送より優先して放送できる「緊急電話放送」の協定を結びました。これにより、緊急時は災害対策本部から災害情報やライフライン情報などが放送できます。

展示コーナーの開投

防災用品は、従前から市の広報網や防災訓練時に配布する啓発チラシ等でPRしてきましたが、実物の展示を行っていなかったので、市役所に展示コーナーを設置して、手に取って見ていただき、普及を図ることにしました。

・ 発電機、懐中電灯、ラジオ、保存食、食器、救急セット、ロープ、三角バケツ、家具転倒防止金具、非常持ち出し品等

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相互応援協定

友好都市である高山市および花巻市と災害時の相互応援協定を結び、助け合うことにしました。これは、災害が発生した場合、応急対策や復旧対策が円滑に遂行されるよう、応援体制の協定を結んだものてす。

自主防災組織の育成

市内に二百二十五の自治会がありますが、このうち自主防災組織が設立されているのが二百二十二で、残りは三自治会となりました。

自主防災組織を設立すると、資機材を購入する場合も補助金を支給して、自主防災会を育成しています。

自主防災会の皆さんには、五十肝間隔に設置してある街頭消火器による初期消火や災害弱者の救出、避難施設でのボランティアをお願いしています。

 

おわりに

これからの取り組みは、公共施設の耐震診断、防災リーダーの育成、備蓄品の充実など数え上げれば切りがないほどあります。しかし、どこまでやるかも大きな課題です。

いずれにしましても、災害を最小限に食い止めるためには初動体制が大切であり、自主防災会の皆さんの協力が必要です。初期消火や救出、救護活動など、自主防災会の皆さんにお願いしなければなりません。

市と市民が協力してこそ、災害は最小限に食い止められるのではないでしょうか。

 

3 地域防災計画の改訂

平成8年12月に行われた平塚市地域防災計画の改訂の内容を見てみよう。

(平塚市資料)

体系別の改正要旨

第1章 総 則

◆第1節 計画の目的及び基本方針 ≪全面改正≫

?@ 地震防災対策を推進する上で、関係機関の共通認識を徹底するとともに,その円滑な推進を図るため,「地震

 

 

 

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