日本財団 図書館


(2)栃山川水門

(静岡県資料)

224-1.gif

栃山川水門は「栃山川耐震対策河川事業」の一環として、予想される東海大地震の津波による被害から、焼津市や大井川町の駿河湾沿岸地域の人命と財産を守るため、焼津市一色地先の栃山川河口に設置されたものです。

本事業は昭和53年に調査設計が開始されてから10年、工事着工から8年の年月と、総工費20億円をかけて、昭和62年5月完成しました。

本設備は地震発生時には、地震計(250ガル・震度5)と連動して水門が自動的に降下する自動制御システムを採用しており、また藤枝土木事務所に遠方監視制御設備を備え、栃山川水門・梅田川水門(昭和61年3月完成)および石脇川水門(昭和58年完成、遠方監視制御は将来計画)を統合しており、NTT専用回線/無線を使って各水門を遠隔操作できるようになっているのが大きな特色です。

また水門設置の意義や付近の子供達に夢と希望を与えたいと、機械室の屋根の形状や色に工夫がされ、扉体にメルヘンタッチのイラストが描きこまれました。

 

総合監視制御システム

224-2.gif

 

 

 

前ページ   目次へ   次ページ

 






日本財団図書館は、日本財団が運営しています。

  • 日本財団 THE NIPPON FOUNDATION