他に比べて過密となっているのは、東灘区南部、灘区南部、兵庫区中北部、長田区中南部である。
都心を取り巻く古い市街地では、人口の減少や高齢化、地域産業・小売商業の停滞、建築物の老朽化等のいわゆるインナーシティ現象が発生している。
3 神戸の地形・地盤の特性
市域は六甲山系により、南北に大きく2分されており瀬戸内海に面する南側は、東西約30km、南北約2〜4kmの東西に細長い帯状の山ろく台地と海岸低地で構成された既成市街地域である。
一方、六甲山系の北側は、帝釈・丹生山系の丘陵地が波状に展開した北神地域と明石川水系の河川によりつくられた低い台地が展開する西神地域で構成されている。
また、神戸市周辺は、東西方向の「六甲断層系」、南北方向の高塚山断層等の、複雑な断層系が発達しており、新しい地殻変動の地域として「六甲変動」と呼ばれている。
4 土地利用の形態
神戸市域は、約36%が市街化区域、約64%が市街化調整区域である。
神戸の中心市街地は、臨海郡に港湾・工業地帯、山ろく部に住居地帯、その中間部に住・商混在地帯という三層構造を形成している。