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については以降に示す。

 

5.1.4 リグニン燃料の燃焼

 

副産物であるリグニン燃料を燃焼させることで発生するエミッションは、使われるボイラーのタイプに非常に依存する。というのは、団体燃料を使用するときは非常に厳しい条件が課せられるからである。小さなボイラーにおける劣悪な条件での燃焼は、メタンを含む、スモッグを発生させる高濃度の物質を生成することが知られている。流動床ボイラーのようないくつかのタイプのボイラーは、酸化二窒素工ミッションの発生が増加することが知られている。今日、これらのエミッションを評価するための情報が十分にない。これらの影響把握のため、研究を行うべきである。

 

5.2 酸性化及び過富養化

 

5.2.1 より低いNOx

 

ディーゼルエンジンの燃焼では、ボイラーよりも高い濃度の窒素酸化物が発生する。適切な方法であれば、ボイラーでは100mg/MJを超えない。大きなプラントでは、50mg/MJ以下である。都市内で使用されているエタノールディーゼルエンジンでは、約350mg/MJ発生する。それでも、軽油ディーゼルエンジンよリエミッションは約40%低い。(低減率はガソリンのオットーサイクルエンジンの場合より若干低い)触媒による排気処理システム付きオットーサイクルエンジン自動車の場合、クラス2の環境基準自動車のエミッションレベルは75mg/MJである。エタノールが使われた場合(FFV)、窒素酸化物はガソリンの場合に比べ、20〜30%低い。

 

5.2.2 低い硫黄酸化物

エタノール燃料はほとんど硫黄を含まないので、エタノールからの硫黄酸化物は非常に低い、環境基準クラス1間の差はそれほど大きくはないが、硫黄レベルが200ppmに届く今日のガソリンレベルよりはかなり良い。しかし、製造連鎖内及びリグニン燃料の燃焼の間のエミッションも考慮されるべきである。木材ペースバイオマスの硫黄の比率は相対的に通常は低いけれど、エミッションは、500ppmのレベルである(軽油の場合の1000ppmに相当する)。このレベルは、灰の中に硫黄を残すための対策をしなければならないレベルである(大部分は自然に起こる)。25mg/MJのレベルまで届かなかったら、さらに硫黄酸化物を減らす必要がある。わらの中の硫黄の濃度は高い。

 

5.3 オゾンの生成

大気中の酸素、窒素酸化物及び有機化合物の反応でオゾンが生成する。重要な要素は有機化合物の反応性であり、ガス状のオレフィン、アルデヒドが最も高い反応性を示す。ディーゼルエンジン、ガソリンエンジン及びエタノールエンジンでの比

 

 

 

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