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4. 事業所の車両による代替燃料の使用

 

4.1 は じ め に

 

この章は、安全性、火災、および健康に関する個々の代替燃料の危険性を要約したリスト、または一覧表により構成される。個々の例において、危険性の結果、および危険性に関する知識状況の評価は、事業所の担当者や輸送機材によって現在使われているディーゼル、またはガソリン燃料との比較に基づいている。基本路線の選択は、プロジェクト資源の使用を、従来のガソリンやディーゼル燃料車両を使っている輸送および他の事業所の担当者に対し利用可能で、すでに実践されている安全性に関する知識を、単に実証するだけの結果になるといったことを回避すべく行われた。要約したリストの情報はVNTSC、エネルギー省(DOE)および連邦運輸管理局(FTA)のスタッフとの議論、文献調査、電話インタビュー、および現場訪問により得られた。

 

危険性に関する要約リストは、危険性のある燃料要因、危険性、およびリスクの間の区別に関する議論をはじめとし、自動車用代替燃料を含む実際の事例報告を取り扱っている。これらの事例報告は、逸話的なものになるが、個々の危険性の議論を例証し、拡大することに役立つ。

このリストは、代替燃料を検討している事業所のオペレーターのためのチェック表、および様々な代替燃料に関する知識状況と知識格差についての手引書となるものである。

 

4.2 目的と範囲

 

この章の目的は、以下の通り範囲を制限することで、車両を使う事業所の活動のための代替燃料の使用に関連した危険性を再検討し評価することである。

 

oこのレポートは環境に対する危険性については触れないし、代替燃料使用の環境上の評価でもない。

oこのレポートはリスク評価ではないし、危険性の可能性を評価しない。このため数年による格付けや燃料のランキングあるいは全体的なリスクによる危険性は含まれない。

 

危険性のリストが、完全無欠であるはずがないことは明らかである。ひとつの試みが、今なお個々の代替燃料の全体的な調査を行なうことの目的に合致する一方、最も重要な危険性に関する利用可能なプロジェクト資源の作成に焦点を合わせることで、全ての主要な危険性を確認し、最も重大であると判断された、それらの燃料‐危険性の結合を選択かつ強調するために行われた。

 

4.2.1 対象となる燃料

 

このレポートにおいて、安全性、火災、および健康に対する危険性は、下記で提示された個々の燃料について再検討される。番号表示は、図4-1から図4-8で示された代替燃料の危険性の要約リストで使用したものと同様である。これらの図は、4-1(a)で始まり、4-1(h)を経て、そして個々の提示された燃料、およびそれらの危険性要因のために4-8(a)から4-8(h)まで連続する。

 

1. 圧縮天然ガス(CNG)

2. 液化天然ガス(LNG)

3. プロパン

 

 

 

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