5. 新規学卒者の初任給の対前年比較〔第39・40表参照〕
新規学卒者の採用については、バブル崩壊後それまでとは一転して採用する側の買い手市場なっており、初任給についてもそれまでとは比べようもないほど採用される側には厳しい状況が続いている。(平成6年度の当研究所の調査の場合でも平成6年4月の新規大学卒業者の初任給を前年の額に据え置いた企業の割合は19.9%と5社に1社程度の状況であった。)そこで今回は、平成9年の新規大学卒の初任給(見込み)及び平成8年4月(実績)についてそれぞれ前年度の実績と比較して調査してみた。
ア. その結果としては、平成8年4月(実績)の事務系初任給を「前年より増額」とした企業割合は54.2%で、「前年の額に据え置き」とした企業割合の45.5%より8.7%と若干ながら増加したこととなった。とはいえ「前年の額に据え置き。」と回答した企業が45.5%(平成6年度調査よりも25.6%増)と半数近くもあったことは、いかに経済の厳しい状況に企業が当面しているかが解る
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