日本財団 図書館


007-1.gif

4.平成9年4月の採用見込み数の対前年比較

(1) 平成9年4月の新規学卒者の採用見込み数〔第4表参照〕
平成9年4月の新規学卒者の採用見込み数を前年より「増やす方向」と回答している企業は32.3%と、昨年調査結果(16.0%)より16.3%増加し、一昨年調査結果(13.2%)よりも19.1%増加している。一方、「減らす方向」は18.5%と、昨年調査結果(33.7%)より15.2%減少し、一昨年調査結果(53.2%)よりも34.7%も減少している。また、「採用しない方向」は6.7%で、昨年調査結果(7.4%)及び一昨年調査結果(5.8%)と比較してそれぞれ0.7%減少、0.9%増加と、ほとんど同じ割合であった。これをみると、昨年及び一昨年調査の結果と比較した場合、端的に「増やす方向」と「減らす方向」プラス「採用しない方向」とで増減の方向を比較してみると一昨年は後者(減)が45.8%、昨年は後者(減)が25.1%上回っていたのに対して平成9年には逆に前者(増)が漸く7.1%上回ることとなり、企業における新規学卒者の採用意欲は−常用雇用者総数そのものは縮小傾向にあるものの−年を追うごとに段々と膨らんできている状況にあるとみられる。
(2) 事務・技術系別の新規学卒者の採用見込み数〔第4表参照〕
事務系・技術系別に平成9年4月の新規学卒者の採用見込み数をみてみると、まず、事務系では「増やす方向」と回答した企業が22.1%であったのに対し、「減らす方向」(18.5%)と「採用しない方向」(10.7%)とを合わせた回答割合が29.2%となっていて、後者(減)が7.1%上回っていたのに対して、技術系では「増やす方向」と回答した企業が25.4%であるのに対し、「減らす方向」(12.9%)と「採用しない方向」(14.9%)とを合わせた回答割合が27.8%(後者(減)が2.4%上回る)となっていて、事務系、技術系を分けて回答のあった企業では両者で大差はないものの、強いていえば技術系の方に幾分多く採用意欲が動いている様であった。

 

 

 

前ページ   目次へ   次ページ

 






日本財団図書館は、日本財団が運営しています。

  • 日本財団 THE NIPPON FOUNDATION