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メキシコ世界大会(せかいたいかい)
東京都育成会(とうきょうといくせいかい) ゆうあい会(かい) 宮本 佳津子(みやもと かつこ)
 
●メキシコでびっくりしたこと
 メキシコ大会(たいかい)にさんかして私(わたし)がおもったことは、日本(にほん)は、会社(かいしゃ)や作業所(さぎょうじょ)で、はたらいたお金(かね)でほしいものがかえるけれども、メキシコは、お金(かね)をちょうだいと言って(いって)、手(て)を出して(だして)いる人(ひと)もなかにいました。日本(にほん)にうまれてきてよかったなと思い(おもい)ました。
 
●みんなのなかまにはいれた!
 メキシコのおともだちは、明るくて(あかるくて)すぐになかよくなれてすごくうれしかったです。いっぱい、いっぱいおともだちがいてよかったです。すごくうれしかったです。すごくうれしかったのは、みんなのなかまに、はいれてうれしかったです。メキシコのおともだちは、すごく気持ち(きもち)がやさしくてあかるくてすごくうれしかったです。メキシコ大会(たいかい)にさんかしてよかったと思い(おもい)ました。メキシコのおともだちのおかげでいっぱいおもいでができました。おともだちってありがたいです。
 
毎日(まいにち)部屋(へや)に戻って(もどって)思った(おもった)ことを話した(はなした)あと忘れない(わすれない)ように書く(かく)宮本(みやもと)さん
 
メキシコ世界大会(せかいたいかい)に参加(さんか)して
社会福祉法人(しゃかいふくしほうじん) 麦の子会(むぎのこかい) 三塚勇太(みつつかゆうた)
 
 今年(ことし)の11月(がつ)6日(か)から12日(にち)まで、国際育成会連盟(こくさいいくせいかいれんめい)メキシコ・アカプルコ大会(たいかい)に古家統括部長(ふるやとうかつぶちょう)と一緒(いっしょ)に当事者(とうじしゃ)として行って来ました(いってきました)。
 メキシコは当然(とうぜん)初めて(はじめて)だったので、なるべく迷惑(めいわく)をかけないように心がけ(こころがけ)ながら空港(くうこう)に向かい(むかい)ました。
 メキシコまでは道のり(みちのり)が遠く(とおく)飛行機(ひこうき)を片道(かたみち)で4回(かい)乗り換え(のりかえ)ながら行く事(いくこと)になり、アカプルコまで丸一日以上(まるいちにちいじょう)かかりようやく到着(とうちゃく)しました。
 
ホテルの庭(にわ)に放し飼い(はなしがい)にされた色鮮やかな(いろあざやかな)フラミンゴ
 
 ホテルはとても広く(ひろく)、オウムやクジャク、フラミンゴなどがほとんど野放しで(のばなしで)ホテル内(ない)にいました。まず自分(じぶん)の部屋(へや)に着いた(ついた)とき、想像(そうぞう)したより広く(ひろく)とても驚き(おどろき)ました。そして一緒(いっしょ)の部屋(へや)に泊まった(とまった)松泉学園(しょうせんがくえん)の施設(しせつ)の光増(みつます)さんがホテルについてや大会(たいかい)の流れ(ながれ)などを、いろいろ親切(しんせつ)に教えて(おしえて)くれました。
 2日目(ふつかめ)は、アカプルコ観光(かんこう)に出かけ(でかけ)ました。初め(はじめ)は銀(ぎん)を使った(つかった)装飾品(そうしょくひん)を作る(つくる)工場(こうじょう)へ行き(いき)、お土産(みやげ)に銀(ぎん)のネックレスと革(かわ)の財布(さいふ)を大量(たいりょう)に買い(かい)ました。そして革(かわ)の帽子(ぼうし)も買い(かい)早速(さっそく)被り(かぶり)次の場所(つぎのばしょ)へ向かい(むかい)ました。
 帽子(ぼうし)を被った(かぶった)状態(じょうたい)で街(まち)を少し(すこし)歩く(あるく)と、現地(げんち)の人(ひと)にメキシコ人(じん)と間違えられ(まちがえられ)ました。
 
会場前(かいじょうまえ)のロビーでテンガロンハットをかぶっている三塚(みつつか)さん 現地(げんち)メキシコ人(じん)とまちがわれたこともありました
 
 その後(ご)、死(し)のダイビングという、メキシコでは恒例(こうれい)のものがあり、崖(がけ)の上に(うえに)あるマリア像(ぞう)にお祈り(いのり)してから飛び降りる(とびおりる)という危険(きけん)なショーを見に(みに)行き(いき)ました。飛び降りる(とびおりる)人(ひと)は波(なみ)の動き(うごき)を見極め(みきわめ)ながら勢い(いきおい)よく飛び降り(とびおり)、しかもその後(ご)崖(がけ)を自分(じぶん)で登り(のぼり)また次々(つぎつぎ)と飛び降り(とびおり)、とても感動(かんどう)しました。
 ホテルに戻り(もどり)、大会(たいかい)の開会式(かいかいしき)が始まり(はじまり)ました。物凄い(ものすごい)人(ひと)が集まり(あつまり)、メキシコの大統領(だいとうりょう)と夫人(ふじん)まで来る(くる)レベルで正直(しょうじき)場違い(ばちがい)だと思い(おもい)ました。演説(えんぜつ)が延々(えんえん)と始まり(はじまり)、少し(すこし)表(おもて)に出て(でて)休憩(きゅうけい)しました。すると現地(げんち)の人(ひと)によく声(こえ)をかけられたり、写真(しゃしん)を一緒(いっしょ)に撮って(とって)もらったりととても友好的(ゆうこうてき)な人(ひと)ばかりで、日本(にほん)とはやっぱり違う(ちがう)と改めて(あらためて)実感(じっかん)しました。次の日(つぎのひ)、いよいよ交流会(こうりゅうかい)の日(ひ)がやってきました。この時(とき)のために作った(つくった)パネルを机(つくえ)に飾り(かざり)、展示会(てんじかい)に出し(だし)ました。周り(まわり)と比べる(くらべる)と少し(すこし)地味(じみ)でしたが、そのパネルを見て(みて)くれた人(ひと)に予想以上(よそういじょう)に好評(こうひょう)で、名刺(めいし)を交換(こうかん)したりいろいろな人(ひと)と話し(はなし)ました。その時(とき)に知り合った(しりあった)育成会(いくせいかい)の野宮(のみや)さんの息子(むすこ)さんとも仲良く(なかよく)なれました。夜(よる)、交流会(こうりゅうかい)が始まり(はじまり)この時(とき)のために練習(れんしゅう)した英語(えいご)でスピーチをしようとしましたが、日本語(にほんご)でよかったため現地在住(げんちざいじゅう)の方(かた)に訳して(やくして)もらい、練習(れんしゅう)が無駄(むだ)に終わり(おわり)ましたが、スピーチ自体(じたい)はしっかり自分(じぶん)の言いたい(いいたい)事(こと)を伝えられ(つたえられ)、とてもいい大会(たいかい)でした。
 
パーティ会場(かいじょう)での楽しい(たのしい)ひととき
 
 大会(たいかい)が終わった(おわった)後(あと)、また飛行機(ひこうき)に乗り(のり)メキシコシティーに向かい(むかい)ました。アカプルコと比べて(くらべて)とても現代的(げんだいてき)な街(まち)でした。古い(ふるい)有名(ゆうめい)な教会(きょうかい)や市街(しがい)で買い物(かいもの)をしたりと、残った(のこった)時間(じかん)を観光(かんこう)で楽しみ(たのしみ)ました。特(とく)に印象(いんしょう)に残った(のこった)のは、ピラミッドに登った(のぼった)事(こと)でした。中(なか)でも、月(つき)のピラミッドと太陽(たいよう)のピラミッドがありメキシコシティーの酸素(さんそ)が薄く(うすく)、とても疲れ(つかれ)ましたが登りがい(のぼりがい)があり、とても楽しかった(たのしかった)です。
 1週間(しゅうかん)という短い(みじかい)期間(きかん)でしたが、学ぶ事(まなぶこと)がとても多く(おおく)、大変(たいへん)貴重(きちょう)な体験(たいけん)でした。
 
ハプニング続出(ぞくしゅつ)の8日間(ようかかん)
札幌市(さっぽろし)手(て)をつなぐ育成会(いくせいかい)
野宮 幸(のみや こう)
 
 4年(ねん)に一度(いちど)の世界会議(せかいかいぎ)は11月(がつ)7日(か)〜lO日(か)の4日間(よっかかん)、ラテンの国(くに)、メキシコのアカプルコで開催(かいさい)されました。57ヶ国(こく)から約(やく)1,400人(にん)が参加(さんか)、北海道(ほっかいどう)グループ11名(めい)は飛行機(ひこうき)を4つ乗り換え(のりかえ)、機上(きじょう)18時間(じかん)、更(さら)に30分(ぷん)の専用(せんよう)バスで会場(かいじょう)となっている超豪華(ちょうごうか)リゾートホテル「フェアモント・アカプルコ・プリンセス」に到着(とうちゃく)しました。
 案内(あんない)された部屋(へや)は息(いき)を呑む(のむ)ほど美しい(うつくしい)オーシャンビューでしたが、ベッドがダブルベッドで、息子(むすこ)と一緒(いっしょ)?に休む(やすむ)ことになってしまいました。
 
分科会(ぶんかかい)でのグループ討議(とうぎ)
 
 今大会中(こんたいかいちゅう)で、心(こころ)に残って(のこって)いる言葉(ことば)は、メキシコ大統領(だいとうりょう)の「皆(みな)さんこそ社会(しゃかい)を変える(かえる)原動力(げんどうりょく)です」、パナマ大統領(だいとうりょう)の「障害児(しょうがいじ)の家族(かぞく)として差別(さべつ)・排斥(はいせき)と戦う(たたかう)こと、権利擁護(けんりようご)の行動(こうどう)が重要(じゅうよう)です」、同大統領夫人(どうだいとうりょうふじん)の「多く(おおく)の人(ひと)が極貧(ごくひん)の中(なか)にいます。社会(しゃかい)の正義(せいぎ)は届いて(とどいて)いません」などです。
 今回(こんかい)始めて(はじめて)参加(さんか)した息子(むすこ)は、同じ(おなじ)北海道(ほっかいどう)からの参加(さんか)の三塚(みつつか)さんとお友達(ともだち)になることができ、最近(さいきん)はしばしば彼(かれ)のお勤め先(つとめさき)であるスワン・べーカリーによって、パンを買って(かって)きています。また、東京(とうきょう)から参加(さんか)の本人(ほんにん)の方(かた)に、「君(きみ)は考え(かんがえ)が甘い(あまい)よ」と言われ(いわれ)、帰国後(きこくご)、急に(きゅうに)人権(じんけん)セミナーへの参加(さんか)を決めたり(きめたり)と、いろいろな刺激(しげき)を受けた(うけた)ようです。
 ハプニング連続(れんぞく)の8日間(ようかかん)でしたが、4年後(ねんご)のドイツ大会(たいかい)にも是非(ぜひ)行きたい(いきたい)との息子(むすこ)の感想(かんそう)を追記(ついき)しておきます。
 
皆(みな)でホテルからシャトルバスに乗って(のって)レストランへ


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