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表4.2.2-9(1)廃プラスチック高炉一貫リサイクルシステム
項目 内容
技術内容に関する事項 技術の名称 廃プラスチック高炉一貫リサイクルシステム
処理対象物等 容器包装リサイクル法の廃プラスチック、産業系廃プラスチック
リサイクル方法 ケミカルリサイクル(高炉原料化)
再生製品 高炉ガス(一酸化炭素、水素)
技術レベル 実用段階
技術概要  廃プラスチックをコークスの代替品として高炉に吹き込み、鉄鉱石の還元剤として利用する。
 JFEでは、1996年に京浜製鉄所で産業廃棄物系プラスチックの高炉吹き込みを開始、当時、破砕・造粒の原料化設備まで備えた一貫リサイクルシステムとしては世界初のものだった。
 廃プラスチックを破砕・造粒した後、高炉に吹き込む。吹き込まれたプラスチックは、高温の炉内で水素ガス(H2)と一酸化炭素ガス(CO)に分解され、鉄鉱石を鉄へと還元する(鉄鉱石から酸素を奪う)還元ガスとして作用する。この結果、水素は水(H2O)、一酸化炭素は二酸化炭素(CO2)となって炉外に排出される。なお、プラスチックを還元剤として利用した際には、水素ガスによる還元作用も加わるため、コークスのみで操業する場合に比べ、温室効果ガスである二酸化炭素の発生を抑制することができる。この他、還元ガスとして利用されず炉外に排出されたガスについても、製鉄所内のエネルギーとして再利用している(高炉から排出されたガスは約1,000kcal/Nm3のカロリーをもったガスとして回収され、製鉄工程の熱風炉や加熱炉のエネルギーガスとして利用される。また、製鉄所内の発電用ガスとしても利用している)。
 
表4.2.2-9(2)廃プラスチック高炉一貫リサイクルシステム
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表4.2.2-9(3)廃プラスチック高炉一貫リサイクルシステム
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表4.2.2-9(4)廃プラスチック高炉一貫リサイクルシステム
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表4.2.2-9(5)廃プラスチック高炉一貫リサイクルシステム
項目 内容
その他の事項 環境への取り組み
■環境マネジメントネットワークシステム
 3階層の会議体を円滑に運営するためのシステムとして、グループイントラネット上に「環境マネジメントネットワークシステム」を構築している。
■JFEグループの環境保全・省エネルギー活動・・・別紙参照
添付資料 JFEグループの環境保全・省エネルギー活動
 
廃プラスチック高炉一貫リサイクルシステム
〔別紙 JFEグループの環境保全・省エネルギー活動〕
総合的な取り組み 省エネルギー活動
1965  
 
'67 本社技術部に環境管理課設置
 
 
1970 '70 全社的な環境管理委員会設置
'70 神奈川県・川崎市・横浜市と公害防止協定締結
'71 環境管理部設置
'71 広島県・福山市と公害防止協定諦結
'72 環境管理規定制定
'72 岡山県・倉敷市と公害防止協定締結
 
73〜'78 第1期省エネルギー活動
 
加熱炉燃料低減などによる操業改善型省エネルギー
'74 千葉県・千葉市と公害防止協定締結
1975  
 
 
 
 
'79〜'85 第2期省エネルギー活動
 
大型排熱回収設備導入、
省電力対策
1980 '80 エネルギー管理規定制定
 
 
 
 
1985  
 
'86〜'94 第3期省エネルギー活動
 
工程連続化、
省エネルギー操業追求、
安価燃料への転換
 
'94 リジェネバーナー導入
 
 
 
1990  
'91 経団連「地球環境憲章」制定
'91 地球環境委員会設置
'92 千葉製鉄所第6高炉訴訟和解
'93 地球環境部設置
'93 「地球環境保全行動指針並びに計画大綱」の制定
 
1995  
 
'95〜'02 第4期省エネルギー活動
 
省エネルギーによる地球温暖化防止
'96 環境憲章制定
'96 (社)日本鉄鋼連盟自主行動計画策定
'96 川崎公害訴訟和解
'96 倉敷公害訴訟和解
'97 経団連「環境自主行動計画」策定
'97 京浜製鉄所ISO14001認定取得
'97 水島製鉄所・LSI宇都宮工場ISO14001認証取得
'98 福山製鉄所ISO14001認証取得
'98 千葉製鉄所ISO14001認証取得
'99 総合エンジニアリング事業部ISO14001認証取得
'99 知多製鉄所ISO14001認証取得
2000  
'01 環境エネルギー創造研究所設立
'02 JFEグループ誕生(9月)
'03 5事業会社スタート(4月)
'03 環境マネジメントネットワークシステム開始
'03〜 第5期省エネルギー活動
 
地球温暖化防止対策の徹底
 
2005  
出典)「JFE環境報告書2004」


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