項目 |
内容 |
技術の有効性に関する事項 |
特長 |
■一廃系多種類の廃プラスチックを油化できる。
■簡略な工程、汎用性のある材質の選定により、低コストで処理できる。
■全自動運転により、高度な省力化を図っている。
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処理コスト
(イニシャル・ランニングコスト) |
既存の高炉に設備を付加する高炉原料化技術やコークス炉化学原料化技術と比較すると、初期設備投資額が大きく、コスト面で劣勢にある。そのため、コスト削減にむけた取り組みが必要になってきている。 |
事業採算性 |
「即効的・革新的エネルギー環境技術研究開発/可燃ごみ再資源燃料化技術開発」事後評価報告書(案)(平成14年12月、新エネルギー・産業技術総合開発機構技術評価委員会)によれば、油化の再商品化コストは、原料ベースで80〜120円/kgと推定されている。 |
再生製品の性能等 |
− |
環境・安全面 |
排ガス、廃水等の環境対策には十分配慮している。 |
適用条件等 |
<受入条件>
■フェノール樹脂等の硬化性プラスチックは油化できないため、収集段階で除外しておくことが望ましい。
<今後の課題>
■処理コストの低減
■油化残渣の有効利用法の開発(熱エネルギー回収による再利用など)
■熱分解油を石油化学原料に戻す技術の開発
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その他 |
<開発履歴>
新潟プラスチック油化センターは、(社)プラスチック処理促進協会が平成7、8年度に通産省から補助を受けて開発した「次世代廃プラスチック液化技術開発プロジェクト」の成果を取り入れて、歴世礦油(株)が新潟市に建設したものである。平成8年11月竣工。
平成9年12月より試運転を開始し、平成11年5月より商用運転に移行している。 |