ソニー方式 発泡スチロール高品質リサイクルシステム
〔別紙−1 「Orange-net」システムの仕組み〕
1. 廃棄
製品梱包材やトレー回収など、少量の回収をはじめ、工場や市場のようなまとまった量があるところでも、Orange-netシステムは状況にあわせて導入できる。
2. 溶解
リモネンで発泡スチロールを溶かす。
箱状のものなど、かさばる形態でも減容機にかけて砕きながら溶かすため、全体の容量を減らすことができる。
3. 回収
減容機で1/50〜1/100になった発泡スチロールの溶解液を再生プラントに運ぶ。
減容機と輸送車を兼ねたトラック「リモネンカー」なら、輸送中に溶解しながら回収することもできる。
4. 再生プラントで分難
再生プラントに運ばれた溶解液は、ろ過器を通して異物を取り除いたあと、加熱ボイラーの熱により、真空中でリモネンとポリスチレンに分離される。
「Orange-net」システム・システムフロー
出典)「新発想で新提案 ミカンを使った発泡スチロール リサイクルシステム」ソニー半導体最新技術情報誌CX-PAL Vol.33
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ソニー方式 発泡スチロール高品質リサイクルシステム
〔別紙−2 リサイクルプロセスにおけるCO2排出削減効果及びリモネンの特性〕
<CO2排出削減効果>
高熱や石油系成分でのリサイクル処理と比べて温室効果ガスの排出が少なく、地球温暖化の防止に大きく貢献できる。
リサイクルプロセスにおけるCO2排出量の比較
<リモネンの特性>
リモネンの着火点は270℃。他の石油系溶剤と比べて着火しにくく、安全性が高い。
発泡スチロールを20%溶解したリモネン液の着火性について公的機関で検証した結果、たばこの火を投げ込んでも着火しないことが確認されている。
リモネンの特性
比重(20℃) |
0.844 |
粘度(25℃、cp) |
0.98 |
沸点範囲(℃) |
175〜179 |
引火点(℃) |
48 |
着火点(℃) |
270 |
溶解性(水) |
不溶 |
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表4.2.2-2(1)廃プラスチックの石油化学原料化
(拡大画面:280KB) |
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表4.2.2-2(2)廃プラスチックの石油化学原料化
項目 |
内容 |
技術内容 |
問い合わせ先 |
石川島播磨重工業株式会社 環境営業部
Tel. 03-6204-7417 Fax. 03-6204-8734
〒135-8710 東京都江東区豊洲3-1-1 豊洲IHIビル(本社) |
技術の有効性に関する事項 |
特長 |
■ポリオレフィンを高効率で石油化学原料に転換できる。
■触媒の使い分けによって、回収成分を選択することができる。
■二酸化炭素排出量の削減、石油資源の節約などに波及的効果を発揮できる。
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処理コスト |
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事業採算性 |
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再生製品の性能等 |
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環境・安全面 |
− |
適用条件等 |
− |
その他 |
<開発支援>
本研究は、独立行政法人新エネルギー・産業技術総合開発機構(NEDO)から、基盤技術研究促進事業「廃プラスチックの高効率石油化学原料化技術開発」として委託研究を受け、平成13年度から5年間の予定で室蘭工業大学、独立行政法人 産業技術総合研究所北海道センター、神奈川県産業技術総合研究所の協力を得て実施している。
平成17年度には、石川島播磨重工業横浜事業所内にある処理能力10kg/hの実証プラントにおいて、実証化試験を行った。
<今後の展開>
今後は、試験研究に基づく実用装置の設計、触媒性能の向上、廃プラスチック収集、分別・選別、化学原料の精製と利用の分野で優れた要素技術を有する企業との連携による効率的なリサイクル体制の確立などが必要となる。 |
その他 |
文献発表等 |
<文献発表>
■「廃プラスチックの石油化学原料化プロセスの開発」西野順也ら、石川島播磨技報Vol.44 No.1(2004-1)
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表4.2.2-2(3)廃プラスチックの石油化学原料化
項目 |
内容 |
その他の事項 |
文献発表等 |
■「ポリエチレンの接触分解による石油化学原料化ケミカルリサイクル」
上道芳夫ら、室工大紀要第53号(2003)
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評価・表彰実績
特許の取得 |
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環境への取り組み |
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添付資料 |
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