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陸の動物
 小笠原群島に住んでいる動物をみると、小笠原にもともと住んでいたのは、ほ乳類ではオガサワラオオコウモリだけ、は虫類もオガサワラトカゲだけで両生類(りょうせいるい)はいませんでした。鳥類は150種類が記録されています。陸鳥ではメジロやハシナガウグイス、オガサワラノスリ、メグロ(現在では母島列島にのみ生息)、海鳥ではクロアシアホウドリやコアホウドリ、カツオドリなどが見られます。こん虫類は800種、陸上の貝類は100種ほどが知られていて、小笠原にしか生息していないものの割合が高いのが特徴(とくちょう)です。
 
クロアシアホウドリ
 
メグロ
 
 今ではネズミや、野生化したヤギやネコ、緑色の体をしたアノールトカゲ、オオヒキガエルなどが見られますが、これは人があとから持ち込んだものです。生息環境の開発や人が持ち込んだ動物が小笠原にもともと住んでいた動植物を捕食(ほしょく)したり、その生息場所が競合(きょうごう)することで、競争力の弱い小笠原固有の動物たちのなかには絶滅(ぜつめつ)してしまったもの、絶滅の危機(きき)にひんしているものがいます。
 
オガサワラオオコウモリ
 
海の動物
 海に目をやると夏にはアオウミガメが産卵のために回遊(かいゆう)してきます。小笠原は日本国内で最大のアオウミガメの繁殖(はんしょく)地となっています。魚類も豊富で、沿岸(えんがん)域だけで800種もの魚がいます。マンタ(オニイトマキエイ)やジンベイザメが見られることもあります。クジラやイルカの仲間もいます。
 
ウミガメの産卵
 
父島二見港のエダサンゴ
 
小笠原の魚やサンゴ


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