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統合失調症の患者における体重増加データ
抗精神病薬による体重変化
:図に示した体重変化は10週間後の推定値を示しているが、セロクエルは最長時間が6週間であり10週間後の推定値が算出できないため、6週目の推定値を示している。
Allison DB, et al., Am J Psychiatry, 156(11):1686-1696, 1999- 一部改変
 
想定される抗精神病薬誘発性高血糖メカニズム
■細胞内のグルコース輸送担体の阻害1
■5-HT1A受容体および5-HT2A/C受容体への結合により、β細胞のグルコースヘの反応が低下2
■カテコールアミンが放出され、インスリン分泌を阻害3
■ドパミン拮抗作用が視床下部の血糖コントロールに影響4
■膵ランゲルハンス島細胞への重大な損傷5
'Dwyer D, et al. Prog Neuropsychopharmacol Biol Psychiatry 1999, 23:69-80
'Uvnas-Moberg K, et al. Neuroendocrinology 1996; 63:269-74
'Sato S, et al. J Pharmacobiodyn 1988; 11:486-91
'Liebzeit K, et al. Eur Neuropsychopharmacol 2001; 11:25-32
'Goldstein L, et al. Psychosomatics 1999; 40:438-43
 
精神分裂病患者さんの合併症調査
 
精神分裂病患者における体重増加データ
新規抗精神病薬による長期投与時の体重変化
Kinon B, et al. 1998 / Jones et al. 1999 /Data on file, Janssen Pharmaceutica, Pfizer Inc.
Weiden PJ, APA Institute on Psychiatric Services, Oct 26 2000, Philadelphia
 
抗うつ薬と気分安定化薬による肥満
●三環系・四環系による肥満
●作用機所は抗精神病薬に同じ
●SSRIは体重増加作用が乏しい
●リチウムによる肥満
●約60%という高頻度で体重増加をきたしやすい*
●抗利尿ホルモン拮抗作用による多尿から口渇と多飲
●約5%に甲状腺機能低下
●カルマゼピンやバルブロサンによる体重増加は程度が軽い
●気分安定薬と否定形抗精神病薬の併用による肥満**
●リチウムあるいはバルブロサンとリスペリドンで体重増加が2倍
●リチウムあるいはバルブロサンとオランザピンで体重増加が3倍
*Taylor D, et al(ed): The Maudsley 2001 Prescribing Guidelines, 6th ed, Martin Dunliz, London, 2000.
**Meyer JM: Effects of atypical antipsychotics on weight and serum lipisa levis. J Clin Psychiatry 62(Suppl 27):27-34, 2001.
 
なぜペットボトル症候群が問題になるのか
■砂糖1g: 4kcal
■ペットボトル500mlに何グラムの砂糖が入っているか
■炭酸飲料では35〜45kcal/100ml
□コカコーラ:45kcal/100ml
□1日の摂取カロリーの目安は、
成人男性で2500kcal、
成人女性で2000kcal
肥満気味の人は、1800kcalとされている。


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