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別表第三号 一方向誤り訂正方式の制御の手順
1 同期手順
(1)通報を送信する局(以下「送信局」という。)となる場合は、1回目の送信位置(以下「DX」という。)が、「同期信号2」、2回目の送信位置(以下「RX」という。)が「同期信号1」で構成されている同期信号の対を少なくとも16回送信すること。
(2)「同期信号1」及び「同期信号2」を正しい位置で一定の数、受信したときは、通報を受信する局(以下「受信局」という。)となること。
2 選択呼出し手順(選択呼出しを行う場合に限る。)
(1)送信局は、同期信号を送信した後、呼出し信号(識別信号のあとに「空線信号β」が付加された六の連続した信号とする。)を送信すること。
(2)受信局は、当該識別信号以外の局はすべて待受け状態となること。
3 通信の流れ
(1)送信局は、通報を送信する直前に「復帰」及び「改行」を送信すること。
(2)送信局は、四対の同期信号を、DXで送信される符号が100毎に少なくとも1回送信すること。ただし、選択呼出しを行う場合はこの限りではない。
(3)送信局は、送信する通報がないときは次の信号を送信すること。
ア 選択呼出しを行う場合は「空線信号β」
イ ア以外の場合は、「同期信号1」及び「同期信号2」
(4)受信局は、「復帰」又は「改行」のいずれかを受信したとき、通報の印字を開始すること。
(5)受信局は、DXとRXで受信した両方の符号を誤り検定し、正しく受信されたDX又はRXの符号に対応する文字を印字すること。
 ただし、DXとRXの両方の符号が誤っているとき及び両方とも誤っていないがDXとRXの符号が異なるときは「空白」又はあらかじめ決められた誤字表示文字を印字すること。
4 通信終了手順
(1)送信局は、通報の最後に「空線信号α」を2秒以上の時間連続して送信した後、待受け状態となること。
(2)受信局は、少なくとも二の連続した「空線信号α」をDXで受信した場合は、210ミリ秒以上の時間が経過した後に待受け状態となること。
 
注1 識別信号数字符号変換表
(1)4文字(4けた又は5けたの数字)の場合
 
(2)7文字(9けたの数字)の場合
余り(R) 符号(IS)
0 V
1 X
2 Q
3 K
4 M
5 P
6 C
7 Y
8 F
9 S
10 T
11 B
12 U
13 E
14 O
15 I
16 R
17 Z
18 D
19 A
 数字を商が0になるまで20で除したとき、それぞれに生じる余り(R)を対応する符号(IS)に変換する。
変換例(364775427→PEARDBY)
364775427÷20=18238771・・・ 7(Y)
 18238771÷20=  911938・・・11(B)
   911938÷20=   45596・・・18(D)
    45596÷20=    2279・・・16(R)
     2279÷20=     113・・・19(A)
      113÷20=       5・・・13(E)
        5÷20=       0・・・ 5(P)
 
注2 チェックサム信号
(1)符号数字変換表
識別信号(IS) 対応数字(IS)
A 19
B 11
C 6
D 18
E 13
F 8
I 15
K 3
M 4
O 14
P 5
Q 2
R 16
S 9
T 10
U 12
V 0
X 1
Y 7
Z 17
 
(2)数字符号変換表
余り(R) チェックサム信号(IS)
0 V
1 X
2 Q
3 K
4 M
5 P
6 C
7 Y
8 F
9 S
10 T
11 B
12 U
13 E
14 O
15 I
16 R
17 Z
18 D
19 A
 
チェックサム信号の求め方(識別信号「PEARDBY」の例)
 「PEARDBY」に対応する数字を、符号数字変換表から求めると次のようになる。
5、13、19、16、18、11、7
 これを(5、13、19)、(19、16、18)及び(18、11、7)のように分割し、それぞれの和を求める。これらの各数字(37、53、及び36)を20で除したとき生ずる余り(R)から、数字符号変換表によりチェックサム信号(IS)を求める。
37÷20=1・・・17(Z)・・・1番目のチェックサム信号
53÷20=2・・・13(E)・・・2番目のチェックサム信号
36÷20=1・・・16(R)・・・3番目のチェックサム信号
 
別図 自動再送要求方式における送信タイミング
 







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