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4. 一太鼓(いずだいこ) (福島県)
― プロフィール ―
 障害を持つ利用者一人一人の障害や能力特性に応じ、専門的な指導や訓練を進め心身機能の向上と人格形成をはかり、利用者が人間としてたくましく豊かな人生を築くことを目指し、平成17年7月11日に一(いず)太鼓が結成されました。結成してから、まだ1年足らずですが、利用者の太鼓への興味が日1日と深まってきています。
 太鼓の演奏が知的障害者の機能回復に効果があると聞き、利用者のほかに職員や保護者も入り25人でグループを立ち上げました。知的障害者に自信を付けさせ、一番の技術を持って欲しいと願いを込め、その名も「一(いず)太鼓」と名前もつけました。
 現在は、毎日1時間、週2回夜2時間の練習をしております。現在では徐々に上達ぶりがうかがえるようです。新聞紙上でグループ結成を知り、各種イベントの要請が来るようにもなりました。
 太鼓で自信とやる気をドンドンと身に付けさせたいと願っており今大会出場を目的に活動をおこなってきました。
 
 
― 実践報告 ―
 私たちの住む川俣町は、絹織物で栄え今は、中南米音楽祭コスキンが開かれる町として有名な所です。
 私が通うめぐみ授産所は28人の仲間が集まり、生活の自立を目指して、作業、訓練などをしています。新しい余暇の取り組みと生きがいづくりとして私達は和太鼓を始めることになりました。
 毎日、太鼓をおもいきり叩いているうちに私の中に大きな変化が起こりました。
 それまでの私は、自分の気持ちをうまく伝えられないことからくるイライラ、生活の中のストレスで友達とのトラブルがたえませんでした。ところが太鼓を打つことが胸の中がスーとしてイライラが少なくなり友達とリズムを合わせて打つことでチームワークが生まれ友達とのトラブルもなくなってきたのです。
 めぐみ授産所で、太鼓を始めてから1年がすぎました。今では、太鼓を打つことが楽しくて自分の存在を示すことができるものとなりました。これからも、太鼓を頑張って続けていきますので応援よろしくお願いします。


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