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2. あだたら和太鼓(なごみだいこ) (福島県)
― プロフィール ―
 私たち、あだたら和(なごみ)太鼓は、昨年、活動を開始したばかりのあたらしいチームです。老若男女問わず、楽しく活動をしています。
 礼に始まり礼に終わる精神を大切にしながら、自分で音を奏でる楽しさを体で感じながら、日々練習を行っています。
 まだまだ経験が浅く、本番では、とても緊張すると思いますが、楽しく演奏したいと思います。
 皆さん、よろしくお願いします。
 
 
― 実践報告 ―
太鼓
 
 太鼓はとても楽しい。かっこいい。自分の気持ちでいろいろな音が出る。音が心や頭の中、体中にひびく。音がビリビリと体の中に入ってくる。うまく打てるとスカッとする。
 ぼくは、初め太鼓をやるつもりはなかった。妹がやりたくて、ぼくたちでも出来るところはないか、と探していた。妹がやりたかったはずなのに、見学の時、ぼくも弟も連れて行かれた。建物の外につくと、もう音が空気をビリビリと震わせて体にひびいてきた。緊張してすごくドキドキした。中に入るとすぐに太鼓を叩かせてくれた。ドンと叩いてみると体中に音がひびいた。みんなすごくかっこいい。真似をしようと思ったけどぼくは全然うまく叩けなかった。思うように体に力が入らなくて強く叩けない。頑張ろうと思うと変なふうに力が入ってますます変な音や、かっこうになった。
 「え〜見学にいくのぉ〜」と言っていたぼくなのに、もうすっかり「うまくなりたい」と思い始めていた。
 まだぼくは太鼓を始めて4ヶ月しかたっていない。全然まだうまく叩けない。でも、できるようになったことがある。体にうまく力が入るようになり、力を入れすぎるとうなく出来ないことが分かった。連打も出来るようになった。気持ちの入れ方で音が強くなったり、弱くなったりすることも分かった。初めは太鼓ばかり見て下をむいて叩いていたけれど、今は、前を見て叩けるようになった。今ではすっかり太鼓のとりこでどこででも妹や弟、両親とドンコドンコとやっている。
 海にキャンプに行ったとき、流木がたくさんあって、妹と弟と「勇駒」を打っていた。周りにいる人がこっちを見た。ちょっと得意げになった。今は太鼓が大好き。もっともっと上手になりたい。妹について行って見学に行って本当に良かったと思う。


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