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広汎性発達障害
(Pervasive Developmental Disorders, PDD)
 
自閉症とアスペルガー症候群との関係
 
高機能広汎性発達障害の位置づけ
 
PDDの障害の本質は?
心理学的な次元のさまざまな仮説
(1)中枢性統合が弱い
(2)実行機能の障害
(3)「心の理論」の障害(マインド・ブラインドネス)
 
『心の理論』
 
高機能例の“社会性の障害”の起源
■ヒトの‘心’を読み取れない
例)字義通りの解釈、皮肉・ユーモアへの反応
■‘暗黙の了解’がわからない
例)書かれないこと、語られないことは苦手
■対人感情(羞恥・自慢・敬意・・・)の発達が遅い
例)まわりを気にせず衣服を着脱
 
高機能例の特徴
・多くの正常な機能に隠れて、自閉症の特徴が見えにくい
一見して「自閉的」に感じられないことが少なくない
話し言葉をもち、むしろ豊富な語彙を駆使することさえある
指さしや身振りも使えなくはない
・同一性保持と強迫症状
知的活動に関係した内容が多い
・知的障害を伴う例では出現しにくい行動が出現する
あそび 社会的関係やルール 集団への帰属意識
 
高機能例では'こだわり'が「発達」して社会的行動の中にも出現する
 
高機能例の'こだわり'
「社会的行動」の中に埋め込まれる
・ルールや決まりごとを頑なに守る
・他者のルール違反をあからさまに非難する
・他者にルールの遵守を強要する
 
てんかんの発症年齢


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