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海岸の植物と野鳥たち
 海岸にはいろいろな生物が暮らしています。砂浜で繁殖するシロチドリやコアジサシ、ヒバリなどの野鳥は植物に守られながら子育てをします。緑の葉は夏の暑さをしのいでくれるだけでなく、外敵からも身を隠してくれます。カラスや野良猫などが近づくとヒナたちは植物の根元などに身をよせてじっと危険が去るのを待ちます。チョウ、トンボ、バッタの他、植物帯には何種類もの昆虫がいます。虫をエサとするツバメもたくさん飛び交います。
 
身を隠すコアジサシのヒナ
 生まれて間もない野鳥ヒナたちは危険を感じると植物帯に潜んで身を守ります。
 
海浜植物帯で卵を抱くヒバリ
 草原の鳥ヒバリは、海浜植物帯にも巣を作り子育てをします。
 
ハマニガナの密を吸うアカタテハ
 浜辺にはハマニガナやハマヒルガオなどたくさんの花が咲きます。密を求めて虫たちが集まります。秋には、バッタやコオロギ、アキアカネなどのトンボもたくさん見られます。
 
ケカモノハシ〔花:7〜9月/砂浜〕
 夏から秋、大きな群落を作る海岸の植物です。細毛の生えた穂を開くとカモのくちばしのように二つに分かれます。


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