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徳島県指令監第一〇〇号の一
鳴門市撫養町
鳴門市長 槇田太郎
 昭和二十七年九月十二日付で願出の公有水面使用並びに工作物設置のことについては、国有土地水面使用規則第一条及び土木施設及び工事取締条例第五条、第六条の規定により次の条件をつけて許可する。
昭和二十八年四月四日
徳島県知事 阿部邦一[印]
条件
一 使用場所 鳴門市撫養町大桑島字辷岩四七の三番地先
二 使用面積 八五、二五〇平方米
三 使用目的 鳴門市営競艇場設置
四 使用期間 自昭和二十八年四月 至昭和三十三年三月
五 使用料金 年間一金五千四百四拾五円也
六 設置する工作物は、願書記載のとおりとし、開催期間外は撤去すること。
七 この許可により工事上、管理上その他に支障があると認めたとき、或は許可の条件に違反したときは、許可期間中でもこの許可を取消し、工作物を撤去させて原状に復させる。
八 本許可行為に起因して、他に障害を与え又は与えるおそれがあるときは、これを予防するに必要な設備をなさせる。
九 前二項の処分により許可を受け入れて如何なる損害をうけても、自費をもって、その義務を履行し、損害による賠償や異議の申し立等一切当庁に対して請求することはできない。
一〇 毎月十五日までに翌月の競走開催終了予定を小松島海上保安部長及び鳴門土木出張所長に届け出ること。
一一 競走開催中標識(赤旗等)を使用水面外角に建てること。
一二 前各項の外国有土地水面使用規則及び土木施設及び工事取締条例を遵守するものとする。
 
◇国際競艇写真判定部と競走写真撮影についての契約を結ぶ(昭28、4、5)
契約書
 本証書においては、徳島県鳴門市長槇田太郎を甲とし、国際競艇判定写真部笹川春二を乙として両者の間に左の契約を締結する。
第一条 甲は甲の主催する競艇のスタート並にゴール差順位判定写真の作成を乙をして請負はせる。
第二条 乙は撮影に要する写真器並に一切の設備は乙の負担とする。
第三条 乙は右写真を毎レース必ず撮影し、甲の要求に応じて直ちに陽画を作成して甲に提出する。
第四条 乙の引受料金は一日に付金弐万円也と定め支払方法はレース終了と同時に乙に支払うものとする。
一 天候その他已むを得ざる事由に依り開催後中止したるときの料金は甲乙双方協議の上決定するものとする。
二 雨天順延の場合生じたる損害は乙の責任とす。
第五条 甲は乙の責任において重大なる過失ありたるときは本契約を解約するも乙において異議なきこと。
第六条 本契約は昭和二十八年四月第一回レース開催当日より有効とす。
第七条 本契約に関し、将来問題を生じたるときは、総て道義的に善処し、万々遺憾のないようにすること為念同文弐通作成の上当事者双方署名右契約を確保する為捺印する。
昭和二十八年四月五日
甲 徳島県鳴門市長 槇田太郎[印]
 右覚書の各条項は総て当方において承認致し毫も甲に迷惑相掛間敷きことを誓約す。
乙 国際競艇写真判定部 笹川春二(印)
◇徳島県モーターボート競走会と競走運営委託事項についての契約を結ぶ(昭28、4、23)
委任契約書
 鳴門市営モーターボート競走実施に関して、昭和二十六年六月十八日法律第二百四十二号モーターボート競走法第三条の規定により、鳴門市長(以下甲と称す)と社団法人徳島県モーターボート競走会会長(以下乙と称す)との間に左記の通り実施委任契約を締結する。
第一条 甲は次の業務を乙に委任する。
(一)審判に関する事項
(二)競技に関する事項
(三)その他競走の実施に関する事項
第二条 前条の業務を実施するため甲は乙に対して、勝舟投票券の売上金額の百分の五を競走終了後壱週間以内に交附する。
第三条 乙は前条より交附を受けた金額を以て次の経費を負担する。
(一)委任を受けた業務を実施するための委員及び補助員の日当、旅費、宿泊料等
(二)選手の旅費、宿泊料、日当(出走手当を除く)
(三)競走会が分担する業務を遂行するために必要な消耗品費、文房具費、備品費、競技費、雑費等
(四)競走用燃料費
第四条 前条本文に拘わらず前条第二号選手の宿泊料、日当、旅費(出走手当を除く)については、売上金弐千五百万円迄は全額甲において負担し、売上金弐千五百万円を超える場合は、拾万円を超える毎に百分の一の割合を以て乙が累増負担する。
 尚、金参千五百万円以上の場合は乙の全額負担とする。
第五条 甲は乙に対し模擬レースに要した総ての経費を負担支弁するものとする。
第六条 両者は誠意を以て本契約を履行し、契約条文の解釈等その他疑義を生じたるときは、甲乙協議の上解決するものとする。
第七条 本契約を証するため、本書弐通を作成し甲乙各々その壱通を保有する。
昭和二十八年四月二十三日
甲者 鳴門市長 槇田太郎
乙者 社団法人徳島県モーターボート競走会
会長 上崎龍次郎
 鳴門競艇が生まれるまでの足どりは、辛苦を積み重ねたものであり、主婦達や有識者の反対の声を聞きつつ、未知の事業を実施する関係者の心労は筆舌ではいい尽せないものであったと思う。市の理事者、市議会議員が終始一丸となり政治生命をかけて努力したその英断と勇気は鳴門競艇史に永久に光彩を放つものである。
歴代三役
市長
近藤 尚之 昭和22・4・6〜昭和26・4・4
槇田太郎 昭和26・4・26〜昭和30・4・25
近藤 尚之 昭和30・5・1〜昭和34・4・18
谷 光次 昭和34・5・2〜(現在まで三選)
助役
三木 徳松 昭和22・5・31〜昭和32・5・15
才藤 衛夫 昭和28・10・1〜昭和40・9・29
立石 勝男 昭和40・10・7〜(現在)
収入役
福永 勝勇 昭和22・5・31〜昭和32・3・11
有本 正一 昭和32・4・10〜(現在まで三選)
歴代執行委員長
槇田太郎 昭和28・4・24〜昭和28・10・1
才藤 衛夫 昭和28・10・1〜昭和32・7・11
辻 隆一 昭和32・7・11〜昭和34・6・16
才藤 衛夫 昭和34・6・16〜昭和40・9・29
谷 光次 昭和40・10・2〜(現在)
歴代正副議長
議長
木村富次郎 昭和22・5・10〜昭和23・11・25
田渕清一郎 昭和23・11・25〜昭和26・4・29
田渕清一郎 昭和26・5・12〜昭和27・5・19
篠原弥治兵衛 昭和27・5・19〜昭和30・4・30
田中 要 昭和30・5・9〜昭和32・5・19
永楽亀太郎 昭和32・5・19〜昭和33・5・10
岸 清光 昭和33・5・10〜昭和34・4・29
永楽亀太郎 昭和34・5・13〜昭和35・5・16
田中 要 昭和35・5・16〜昭和36・5・26
田口 伝一 昭和36・5・26〜昭和37・5・19
岸 清光 昭和37・5・19〜昭和38・5・1
叶井 長助 昭和38・5・9〜昭和39・6・2
武市喜太郎 昭和39・6・3〜昭和40・5・31
岩朝 清義 昭和40・5・31〜昭和41・5・31
上田 勇 昭和41・5・31〜昭和42・5・1
木場 秀一 昭和42・5・11〜昭和43・5・22
山田 国一 昭和43・5・22〜(現在)
副議長
永楽亀太郎 昭和22・5・10〜昭和23・11・25
篠原弥治兵衛 昭和23・11・25〜昭和26・4・29
篠原弥治兵衛 昭和26・5・12〜昭和27・5・19
永楽亀太郎 昭和27・5・19〜昭和28・5・18
米田 秀吉 昭和28・5・18〜昭和30・4・30
田口 伝一 昭和30・5・9〜昭和30・11・1
武林利喜栄 昭和30・11・9〜昭和32・5・19
亢側 観叡 昭和32・5・19〜昭和33・5・10
田口 伝一 昭和33・5・10〜昭和34・4・29
木場 秀一 昭和34・5・13〜昭和35・5・16
岩朝 清義 昭和35・5・16〜昭和36・5・26
谷 藤一 昭和36・5・26〜昭和37・5・19
江戸 好敏 昭和37・5・19〜昭和38・5・1
新居 徳松 昭和38・5・9〜昭和39・6・3
上田 勇 昭和39・6・3〜昭和40・5・31
三津要太郎 昭和40・5・31〜昭和41・5・31
潮崎己喜雄 昭和41・5・31〜昭和42・3・8
山田 国一 昭和42・3・10〜昭和42・5・1
島田 弥平 昭和42・5・11〜昭和43・5・22
福池 明重 昭和43・5・22〜(現在)


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