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競艇沿革史

 事業名 組織運営と事業開発に関する調査研究
 団体名 日本財団(The Nippon Foundation  


苦難十六年の歩み
 児島競艇の歴史の十六年の歩みをたどると、初開催後冬季に向うのでその対策に苦慮したが、売上は順調に伸びた。二九年には本土を台風一二号及び一五号が連続して襲い、バラックの建物はかなり倒壊する不運に見舞われたが直ちに復旧してレースを中止することはなかった。しかしこの頃から経済界のデフレの波はひしひしと迫り、売上は激減し、三二年から三四年にかけては「鍋底景気」といわれる不況に如何に努力しても売上は一向に上昇せず、加えてギャンブル廃止論が台頭して児島競艇場も暗い空気につつまれた。
 この間競走会の役員は二八年一二月に初代会長安藤健一副会長西山安雄両氏が退任し、後任会長に高原碧山、副会長に洲脇勝太郎両氏が就任、三〇年一二月には副会長洲脇勝太郎氏が退任、橋本末治氏が就任した。三二年一〇月に副会長岡村貞一、常務理事光田利勝両氏が退任し、不況も手伝って役員の移動もかなり頻繁であった。
 三二年に公正な競走を運営するため全国的に選手管理の問題が大きく浮かび上り、当会も選手宿舎を建設することになった。ボート会館は総工費附属設備を含め二千万円で一二月着工した。明治建設が施行、三三年六月に完成し、鉄筋コンクリート三階建の円型ビルは当時としては全国に誇る設備を有する立派な選手宿舎で事務所を包容した。併し所要資金のなかばを借入金に依存して居ったので好転しない経済界の不況に競走会は苦しい家計に見舞われていた。三五年五月会長高原碧山、専務理事佐々木多吉両氏退任し後任に現会長橋本末治氏、副会長に難波繁夫氏が就任し、苦しい経済を反映して常勤の役員は正副会長の二人となり全般的に経費節減が計られ、借入金の返済、公営競技の存廃問題等に備えられることとなった。
 三六年頃から池田内閣の所得倍増計画に刺激され景気も徐々に好転し、売上も漸く上昇に向い前途に明るさを増した。三七年は時限法であったモーターボート競走法がいよいよ恒久法として国会を通過し、又児島競艇も開設一〇周年を迎える意義深い年となった。売上も長い間の夢であり目標であった一日平均一千万円に遂に到達した。三八年、三九年と売上は著しい上昇線を辿っていった。
 施行者は競艇の将来に不安があったので施設の改善も手控えていたが競走法の改正と共に積極的に施設の全面改造に踏切ることとなり四〇年三月の市議会で三年継続事業として予算二億四千万円が可決され、同年第一期工事、四一年、四二年と三年で全工事を完了、一〇月に目出度く竣工式を行なった。収容人員七千人の大スタンド、三百余の特別観覧席をもち、競技、審判と近代設備を誇る美しい大レース場と生まれかわった。尚一千台を収容出来る駐車場を完備し、ファンに大好評で、時を同じくした隣接の新産業都市水島の躍進と相まって売上は画期的な上昇をみた。四一年は総売上四二億円、四二年は七三億円と上昇したのでその収益は大きく市財政に寄与するところとなった。
 四二年二月児島市は倉敷市、玉島市と合併し人口三〇万の大倉敷市となり、児島市営は倉敷市営児島競艇と改名するところとなった。又この年は開設一五周年に当り内外共充実したより良き年として一二月記念式典も盛大に行なわれた。
 競走会も一五周年を期し、現橋本会長の手で予算九千万円を投じ、手狭となったボート会館の増築に着手、四三年一月起工、第一建設株式会社の手で工事が進められ、七階建の近代ビルが正に完成間近にある。
 児島競艇と共に歩いた競走会。児島競艇一六年の歴史は即競走会の歴史でもある。
 地上二〇米の審判台に立ち往時を振り返る時隔世の感を禁じ得ない。長足の発展のあとにはたゆまざる関係者の努力が輝いている。
 
児島ボートビル(昭和43・8・30完成)


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