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◇第一回の売上成績(別記)
 この売上成績のうち、第一日四、〇五五、二〇〇円は先ず先ずの辷り出しを示し、第二日四、二五六、一〇〇円、第三日に到って七、五四五、六〇〇円と急昇し、三日間の平均五、二八五、六〇〇円となった。津市自身はもとより運輸省、連合会その他競艇に関心を有するすべての方面からその成績如何と、疑心と不安と期待との交錯した眼で注目されていたので、これで払拭されたといえる。当時競艇を開設しようと計画されていた或る自治体は、津市の程度の安値な施設とその立地条件の下でこの成績をあげられることを見て大いに自信を得たと語った。四百五万という数字は記念すべき数字として誰にも強く記憶された。当時の助役中西甚七氏は、開設準備時代の建設をはじめ、モーターボートの獲得など、ほとんど競艇開設事務一切を任されていたので、最も苦労した一人である。
 
(別記)第1回の売上成績
日 投票別 発売額 返還額 売上額 払戻額 払戻金補足額 端数切捨 収入額
7月4日 単 千円
220.1
千円
9.6
千円
210.5
千円
158.84
円
1,125
円
160
円
52,625
複 347.8 13.8 334.0 249.38 940 2,060 83,500
連 3,815.0 304.3 3,510.7 2,632.37 1,170 1,825 877,675
計 4,382.9 327.7 4,055.2 3,040.59 3,235 4,045 1,013,800
5日 単 205.2 2.2 203.0 151.71 180 720 50,750
複 303.8 6.1 297.7 222.92 775 1,130 74,425
連 3,901.3 145.9 3,755.4 2,815.58 1,250 2,220 938,850
計 4,410.3 154.2 4,256.1 3,190.21 2,205 4,070 1,064,025
6日 単 259.0 2.2 256.8 192.56 650 690 64,200
複 507.3 5.1 502.2 378.97 3,075 755 125,550
連 6,989.5 202.9 6,786.6 5,093.71 6,850 3,090 1,696,650
計 7,755.8 210.2 7,545.6 5,665.24 10,575 4,535 1,886,400
総計 16,549.0 692.1 15,856.9 11,896.04 16,015 12,650 3,964,225
 
◇レース事故発生(27・8・13)
 昭和二七年八月一三日、第四回レースの第一日は東の風強く波浪のため第二レースは中止した。第三レースより第七レース迄の間において欠場三、失格四件を出した。第八レースは不成立となり全額返還した。第九レースにおいて、二隻は欠場となり、残り四隻のうち二隻は第一マーク迄の間にエンジンが停止して失格となり、残り二隻のうち四号艇石本登選手は正常の航走により3分53秒で入着したが五号艇池村判選手は第一マークを過ぎる頃より片肺となって鈍航していた。
 投票場においては四号艇ゴールインの通知を受けてよりすでに七分を経過したので、単式のみ成立と判断して払戻し及び返還を開始した。当時執行委員長室には志田市長始め増田課長等多数いたが、五号艇の敢闘状況を見て、時間をかけても入着せしめるべきであるとの意見が強かったので12分24秒してゴールのチェッカー旗を振らし4-5の確定板を掲げた。連勝及び複勝不成立として返還を受けた観衆の騒擾が当然起って、遂に審判部と投票所の入口は群衆でとり囲まれるにいたった。このためファン代表と折衝の結果一人五〇〇円を支払うこととし四三万円の出血によって沈静したが、第十レース以後は中止した。
 
開設当時の観覧席全景
 
◇津競艇内規の改正(27・9・10)
 八月一三日のレース事故に鑑み、競走監督官及び連合会よりの指示があったので、県競走会からの申入れにより次の通り内規を改正しこれを場内に掲示した。
一 最初のコースにおいて先頭艇がスタートラインの延長線を通過するもいまだスタートしない艇は欠場とする。
二 先頭艇がゴールイン後3分間をもって終了する。
 
◇レース開催日程の調整
 日程を決定する上で考慮を要する事項の第一は、干満の差の少ない小潮又は中潮の日を選ぶことである。次は、松阪及び四日市競輪との競合を避けることであった。これがために三者の日程調整会議をもった。その他当初は琵琶湖競艇にマキュリーを出場させることも考慮に入れる必要があったので、日程の決定は極めて困難な事項であり、委員会に諮る場合には潮位表に基づき審議したものであった。
註 三者日程調整会議は27年10月以後取り止められた。
◇飛行機による宣伝(28・4・1)
 伊勢新聞社が“セスナー”機一基を中日本航空からチャーターし、これに津競艇、オーデン、玉屋の三者が合同で広告宣伝ビラの散布を申込み、明野飛行場からそれぞれ一人宛同乗しビラ10万枚宛を県下一円に散布した。一回の飛行時間一時間、三回の飛行を行なった。
 
昭和27年度津競艇売上成績一覧表
回 開催月日 日数 入場人員 発売金額 返還金額 売上金額 1日平均
1 7/4〜6 3 人
15,904
千円
16,549.0
千円
692.1
千円
15,856.9
千円
5,285.6
2 7/15〜17 3 14,284 13,232.8 542.7 12,690.1 4,230.0
3 7/29〜31 8/1〜3 6 27,806 30,556.3 2,189.2 28,367.1 4,727.8
4 8/13〜15 3 12,568 15,368.1 1,548.8 13,819.3 4,606.4
5 8/26〜31 6 21,271 36,583.8 1,793.6 34,790.2 5,798.3
6 9/12〜15 4 12,272 26,185.4 1,767.5 24,417.9 6,104.4
7 9/27〜30 10/1 5 17,220 31,648.8 1,617.4 30,031.4 6,006.2
8 10/12〜16 5 15,499 24,555.7 2,629.4 21,926.3 4,385.2
9 10/24〜27 4 12,581 22,198.9 1,031.5 21,167.4 5,291.8
10 11/8〜11、11/13〜16 8 25,584 44,628.4 1,696.1 42,932.3 5,366.5
11 12/21〜28 7 16,396 32,005.2 1,152.9 30,852.3 4,407.4
1 28年1/9〜15 7 21,506 42,757.4 1,505.7 41,251.7 5,893.1
2 2/25〜28 3/1〜2 6 16,415 34,086.6 2,525.7 31,560.9 5,260.1
3 3/21〜27、3/29 8 18,960 42,246.6 1,413.6 40,833.0 5,104.1
合計 75 248,266 412,603.0 22,106.2 390,496.8 5,266.6
 
◇一周年記念レース開催(28・7・4〜8)
優勝旗 三重県知事 連合会長 津市長
カップ 三重県競走会長 津市議会議長
その他全レース(54レース)に副賞を出した。
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 一周年記念レース中のスベリ券30枚をもって選手名鑑と福引抽籤券一枚を進呈した。一等 御園座30名、二等 記念風呂敷200名、その他記念マッチ二万個、記念鉛筆手帳三千五〇〇冊。
 
◇競走場登録条件未定の点につき県競走会より照会(28・7・27)
◇競走場登録条件に関する件回答(28・9・16)
◇常滑競艇初開催(28・7・10)
 常滑競艇とはサービス会社設立発起時代より相互扶助の密接な関係にあり、その初開催に当っては依頼を受けて職員と女子従業員十数名を派遣して協力した。


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