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競艇沿革史

 事業名 組織運営と事業開発に関する調査研究
 団体名 日本財団(The Nippon Foundation  


◇近藤議長ら上京陳情(26・9・26)
 近藤市議会議長、高野副議長、柏木委員長らは、上京して、運輸省、地方財政委員会及び連合会に挨拶した。連合会には一〇月一七日津の秋祭に試走会を行ないたいと協力を依頼した。二十八日には野田副委員長も上京し、更めて連合会に出頭して、試走会実施の了承を得、協力の承諾を得て帰り、早速試走会の準備と宣伝にとりかかった。この試走会の計画は、当時施行者指定の行方が何処ともきまらず激しい競争下にあったので、これを機先を制する意味で考え出されたものである。これが実現し得ることになれば、津市が認可されることに大きな布石となるので、これには極めて熱心な運動を行ない、再三に及ぶ議長、委員長らの熱意と力によって実施し得たのであって、津競艇発足に大きな意義をもつものである。秋祭りと抱き合わせて、ラジオ、新聞、宣伝車、ポスター、チラシを使って大宣伝を行なった。次のチラシの文面は、そのときの力の入れ方の一端を示している。
 
“全国最初の競技用”
モーターボート試走会
10月17日
午前10時
午後2時 2回
津市岩田川口において
 安濃津は、一六三〇年前、仁徳天皇時代から日本三津の一であった。江戸時代水軍の将藤堂高虎の城下となり、明治30年代にはボートレースの名所となり、東郷連合艦隊の凱旋をはじめ艦隊の泊地であった。その津が海国日本に復活し、競馬、競輪についで時代の寵児として人気の焦点にあるモーターボート・レースの有力候補地となった。ここにおいて、本物のボートをびわ湖から運び豪華な試走会が催される。
 
◇運輸省、連合会、津市を視察(26・10・5)
 矢次連合会運営委員長、山岸運輸省舟艇班長が来津して現地調査を行なった。一行はそのあと的矢村渡鹿野を視察し、両方共競走場として適地であると折紙をつけられた。
 
◇柏木委員長 試走会のことで上京(26・10・9)
 
◇試走会開催(26・10・17)
 前日国際競艇興業の競走艇(春龍、飛龍、国艇一号)の三隻及び救助艇一隻を大津から借り、トラックで輸送した。途中は賑かな宣伝行進をしながら帰った。
 当日は、笹川良一氏夫妻、東海海運局長代理四日市支局長及び滋賀県、愛知県、奈良県からも参観に来た。観覧所は贄崎の安保邸があてられ、市の総務課員が総員で接待に当り、岩田橋上流までも遡り、試走会は盛会裡に終った。当時の模様を新聞は次の如く報道した。
 
“速さ急行電車の二倍 津でモーターボート試走会”
 津市恒例の秋祭りの一七日午前一〇時から、市内岩田川尻で、全国初のモーターボート試走会が催された。競走用ボートを見ようと両岸につめかけた観衆は約六千、わざわざ琵琶湖岸大津市国際競艇興業選手養成所からトラックで運ばれた“春龍”“飛龍”“国艇一号”のレース用三隻、救助艇一隻、合計四隻が同養成所の領家選手らの妙技で時速八〇マイル、急行電車のざっと二倍という文字通りツバメのような素晴らしいスピードで、直線コースの追い抜き、標識旗のターンなどに腕をきそい、しぶきでボートがかくされ“しぶきの玉”が水上を転がっているような勇壮痛快なスリル絵巻をくりひろげた。
 
◇競走場建設指導方針と施行者指定方針示さる(26・11・19)
◇知事の副申書を得る(26・11・26)
◇野田宗副委員長上京(26・11・29)
◇運輸省、連合会、津市を視察(26・12・5)
◇事前審査の申請(26・12・30)
◇競走場指定に関する打合せ会(27・1・16)
◇漁業協同組合の同意(27・1・25)
◇事前審査の結果の通知を受く(27・1・29)
◇競走場審査基準、手続に関する通牒(27・1・30)
◇岩田川河口使用に関する三重県知事の承諾書(27・1・31)
◇東海海運局長宛 競走場関係書類を提出する(27・2・1)
◇地方運営委員会に関する協力依頼状を受ける(27・2・6)
◇第一回東海地方運営委員会の開催(27・2・26)
◇競走場建設に関する懇談会開催(27・3・11)
◇中部日本新聞社主催の座談会(27・3・24)
「ニューフェース、モーターボート・レースが遅くとも六月までにお目見得することとなった。津市は猛烈な誘致運動により見事設置認可をかち得た。青葉かおる候には、シブキをあげて疾走するレースに新しい魅惑をかき立てることであろう。
単なる“賭事”に非ず 一家和楽の“近代スポーツ”へ
(以下省略)
 
◇公企業課の創設(27・4・1)
◇モーターボート・レース委員会の発足(27・4・2)
◇モーターボート・レース委員会の開催(27・4・10)
◇施設の計画変更(27・5・11)
◇モーターボートの購入について(27・6・6)
東海モーターボート興業会社に次の発注を行なうことを決めた。
モーター(B級)
品名 産別 台数 単価 金額 発注先

エビンルート14HP

外国産

10

178,700

1,787,000

国際競艇
マーキュリー7.5HP 外国産 13 134,000 1,742,000 国際競艇
キヌタ15HP 国産 17 154,000 2,168,000 キヌタ内燃機
ボート(B級)
品名 産別 台数 単価 金額 発注先
ハイドロプレーン 国産 30 64,000 1,920,000 国際競艇
ランナバウト 国産 30 55,000 1,650,000 横浜ヨット
 
◇レース準備
 昭和二七年七月四日 津競艇は全国公認第一号として処女レースのしぶきを岩田河口にあげた。大村におけるテストレースと共に競艇界にとって記念すべき日である。
 
◇競走場の登録(27・7・3)
 津競艇場登録に必要な施設の改善及び対策に関する件
 
第1回開催の宣伝計画
種別 摘要 単価 金額

大看板

近鉄、国鉄その他私鉄沿線25ヵ所

25,000

625,000
立看板 県内市町村及び近府県都市300本 700 210,000
塔(アーチ) 県内及び近府県交通要地都市5本 30,000 150,000
広告塔 協賛者広告20本 0 0
ポスター 全国初のボートレース宣伝5,000枚 25 125,000
手引 競艇案内20,000枚 2.5 50,000
チラシ 100,000枚 0.4 40,000
ポスター車内吊 1,000枚 15 15,000
新聞 広告 500,000
機関誌 競艇新聞ヨッチング他 10,000
民間放送 今日の案内及びスポット 1日平均10,000 50,000
電光ニュース 名古屋市、大阪市5日間 1日1字80円15字詰 12,000
アドバルーン 直径7尺以上3個 40,000より70,000 150,000
懸吊幕 巾4尺5寸長さ4間5枚 7,000 35,000
ミスボート募集 5人 30,000
マッチ 祝津競艇10,000個 0
タバコ 記念タバコ 0
ファン募集 ファンの会員募集投書函 10個 450 4,500
スタンプ 記念スタンプ20個 500 10,000
花火 1日10発6日間
 3寸300円
 4寸400円


400


24,000
宣伝車 借上料 5日 6,000 30,000
記念品 200,000
旅費 30,000
2,300,500


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