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競艇沿革史の発刊を祝して
 
全国競艇施設所有者協議会
会長 小笠原 光忠
 
 このたび全国モーターボート競走施行者協議会が、法制定十五周年を記念して雄大なる構想のもとに、競艇沿革史の編さんを計画され、三年有余の長年月に亘る労苦が結実して、ここに発刊の運びに至りましたことは、まことに慶賀に存じますと共に、刊行に際し多大の努力を傾注された関係者の皆様に深甚なる敬意を表するものであります。
 顧みれば昭和二十七年四月、九州長崎県の大村湾頭にモーターボートレースが呱々の声をあげてより早くも十八年の歳月を経て、この間業界にあっては、正に苦悩の連続であったと言えましょう。
 厳しい風雪に堪え、血の滲むような困難な時期を鉄束の団結によって守り続け今日の殷賑の基を築かれた先輩並びに関係諸賢の筆舌に尽し難いご苦労を思う時、まことに感概深いものがあります。
 最近の各地の近代的施設を見るとき将に隔世の感があるその中に苦悩の歴史の足跡が、そこかしこに偲ばれます。
 十八年の伝統の上に我々の先人が刻んだ尊い過去をふり返り、この史実を科学的に理解し、新時代の担い手としてスクラムを組んで前進し、限りなき業界の興隆と充実に尚一層の努力を続けたいと念願するものであります。
 斯界の前途は憂慮すべき諸問題がその躍進を阻み、真に多事多難であると言えます。かかる時期に本沿革史が貴重な資料を網羅して編集されたことは、これ自体まことに重要な文献であり、業界の指針として光彩を放ち、広く利用されるであろうことを信じて疑いません。
 おわりにこの編さんに携った方々のご苦労をねぎらい、一言お祝いのことばといたします。
 
競艇沿革史の発刊に寄せて
 
全国競艇主催地議会協議会
会長 丸亀市議会議長
香川早則
 
 このたび施行者協議会が、モーターボート競走法の制定十五周年記念事業として「競艇沿革史」を発行されますことは、まことに時宜を得た意義あるものとして、満腔の賛辞を贈るものであります。
 この「競艇沿革史」には、題名の示すとおり、おそらく、過ぎこしもろもろの出来事を、余すところなく網羅するでありましょうから、ここで喋々の煩は避けますが、創設以来幾多の試練に耐え、難関を突破して今日に及びましたことは、これひとえに関係官庁をはじめ、全国二十四ヵ所の同志が一丸となって、相互に切磋琢磨した長年の成果にほかならないと存じますと同時に、この競艇事業が近時とみに隆盛をきわめ、その本旨とするところの地方財政および海事思想の向上に、大きく寄与しておることは、まことにご同慶にたえないところであります。
 いうまでもなく公営ギャンブルをとりまく世論は、必ずしもあまいものではありません。われわれとしてはあくまでも大衆の健全娯楽の場としての環境を整備いたしつつ、万全の運営を期することにより、本来の使命を全うすべき決意を新たにいたしたいのであります。
 時あたかも懸案の収益均てん化問題も一段落を告げ、転機を迎えた今日、唇歯輔車の関係にある施行者また私たち議会ともどもに、この競艇事業の限りない発展を、切にねがいつつ、一言もってごあいさつにかえさせていただきます。
 
発刊に際して
 
全国モーターボート競走施行者協議会
専務理事 多田壽夫
 
 モーターボート競走法制定十五周年の記念事業として着手した「競艇沿革史」が、関係各位の打って一丸となっての協同作業により、ここに千頁になんなんとする一本として、みごと、発刊の運びとなりましたことは、まことに喜ばしいことでございます。
 ここに至るまでの間、編さん主務者として、当初の企画から編集の細部まで、終始、不断の熱意を傾注せられた埼玉県都市競艇組合塩原助役さんのご苦労ならびに、原稿執筆を担当された関係各位のご努力に対し、深甚なる謝意を表する次第でございます。
 この沿革史は、競艇事業に関係される施行者・競走会・施設会社の、それぞれの沿革史の集大成であり、競艇の今日の隆盛の最大の因は、創設初期の逆境に打ち勝って、ひたすら事業の伸長に努力された先輩諸氏の意思の強さにあることを示す、意義深い資料であります。
 私どもは、業界の意志疎通、連絡の機関として、この出版を機会に、競艇事業の節度ある健全な発展を期すため、更に一層の努力を続ける所存でございます。
 以上、簡単ではございますが、所懐の一端を綴って、沿革史発刊のご挨拶といたします。


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