『ふるさと』をなぜ守る
(31)ふるさとは
他人(ひと)には価値(かち)は 無けれども
そこで育ちし 己(おの)が宝で
(32)ふるさとは
見せてやりたい それほどに
夢が詰まりし 憧れ(あこがれ)の地で
(33)ふるさとは
己(おの)がために 守るもの
老いたる時は 思い出の地で
(34)鮭(さけ)に似て
人ふるさとへ 戻り行く
浦島太郎 それはさせるな
(35)ふるさとは
ごく当然の ものばかり
その当然を 維持(いじ)するに労(ろう)
(36)ふるさとは
そのままおけば 荒廃(こうはい)を
現状維持(げんじょういじ)も 手間(てま)と金(かね)とが
(37)ふるさとを
現状維持(げんじょういじ)に 保つにも
「変えよ」を封じ(ふうじ) 「くずれる」を止め(とめ)
(38)同じでは
人やがて馴れ(なれ) 不満へと
質の向上(こうじょう) 常に計れ(はかれ)や
(39)ふるさとを
「変える」を褒める(ほめる) 人々は
「変えぬ」も感謝 すべきものなり
(40)「変える」とは
質良きものに 差替え(さしかえ)で
悪くするのは それは「くずす」と
(41)現状(げんじょう)を
維持(いじ)するたった それだけに
質(しつ)の向上(こうじょう) 補強(ほきょう)、補充(ほじゅう)が
(42)ふるさとは
なんで守るか 壊す(こわす)から
壊す(こわす)は容易(ようい) いつ誰にでも
(43)ふるさとは
なぜ守るか その訳(わけ)は
先人(せんじん)たちの 思い出の場所
(44)守るもの
残せる形を もたぬゆえ
さてどうするか それが智恵なり
(45)ふるさとを
愛せる人は ごくわずか
せめて汚す(よごす)な まして壊す(こわす)な
(46)ふるさとは
誰が守るか そこに住み
気のついた人 それは才能
(47)ふるさとは
誰が守るか そこに住み
「お金」「出世」を 無視(むし)できる人
(48)なぜ我(われ)が
やらねばならぬ その訳は
それに出会うも 気がつくも「才(さい)」
(49)これだけは
我(われ)がやらぬで 誰がする
気付きし(きづきし)ことは 天の命令
(50)今我(われ)が
何をすべきか ひらめくは
幼き頃の 親の教えで
(51)ふるさとを
愛せることは これは「才(さい)」
親譲りなる 哲学が元
(52)めぐり逢う
そのきっかけは 三代の
積もり積もりし 願いなりけり
(53)あれは変(へん)
これ正しいの 直感は
それが「才(さい)」にて 「能(のう)」は行動
(54)見えたるは
「才」と「関心」 持つがゆえ
ここは一番 己(おの)が力で
(55)どうしよう
止めて(やめて)おこうか 迷う前
「正義」確かめ 次は「手段」を
(56)「金」は無し
「地位」も無ければ 「智恵」も無し
あるは「五体(ごたい)」と「若さ」「時間」が
(57)何事も
無理と思えば 無理になる
可能に変える 術(すべ)を作れや
(58)何事も
他人(ひと)の爲(ため)なら 「本物」で
己(おの)が爲(ため)なら それは「欲(よく)」なり
(59)我が町は
これはあれども あれは無し
確かめし後ち(のち) あるを生かして
(60)まず何に
手をつけるのか 鉄則(てっそく)は
お金使わず 身体(からだ)現場へ
(61)気がついた
さてなんとしよう とりあえず
自分ひとりで 己(おの)が金にて
(62)どうしよう
考える暇(ひま) あるならば
理想追わずに すぐに行動(こうどう)
(63)使うのは
頭にあらず 手足なり
初心(しょしん)忘れず 成就(じょうじゅ)夢見て
(64)成功を
考えたなら 手は出せぬ
でも失敗を 防ぐ(ふせぐ)智恵出せ
(65)己(おの)が手で
わずかなことを 見い出せば
世間の評価(ひょうか) それは無くとも
(66)世の中に
一人ぐらいは 変人(へんじん)が
人がせぬこと それで進歩が
(67)「変人(へんじん)」と
「狂人(きょうじん)」それの ちがいとは
「正義」と「愛」が 有るか無しかで
(68)登山口(とざんぐち)
たとえいずこで あろうとも
目指す(めざす)頂上(ちょうじょう) これは一緒(いっしょ)で
(69)そのものに
価値があるかは 人しだい
いかに役立つ ものにするかは
(70)歳月(さいげつ)を
かければたった 一人でも
小さな結果 一つぐらいは
(71)ふるさとは
小さきものの 集まりで
どれ一つでも 末は繋がる(つながる)
(72)何事も
まず町内(ちょうない)で 次は県
残る日本は 同じ尺度(しゃくど)で
(73)発端(ほったん)は
些細(ささい)なことで それでよし
歳月(さいげつ)かければ 天下国家に
(74)ふるさとは
今の自分を生みし(うみし)母
母を守るに なんの躊躇い(ためらい)
(75)我(われ)こそは
阿古屋貝(あこやがい)の 核ならん
末は真珠と 夢を抱いて
同じものを観ても(みても)
その向うを予測できる人がいる
これは「才能」である
「才能」のある人に出会えたら
自分たちのために
大切にしろ
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