・手をつないで軽く引っ張り合う。片足をあげてみたりしてバランスをとる。

・ごろごろ床を転がる。近くの人と背中合わせでもたれあう。そのままゆらゆら。

・タコになってみよう。手や体をくねくねと動かしてみる。

（頭がつかえないためには低い姿勢にならないといけないが、それが身体感覚としてつかめない人もいる。）

・他にも、椅子や壁も利用しながら様々な高さや長さのトンネルをつくったりくぐったりする。二人組で作ることもできる。

・マットを使って長いトンネルを作る。Kさんは、途中で止まってうごこうとせずなかなかトンネルの最後までたどり着かなかったが、こちらが予測できないタイミングで急に動き出したりする。その時間の流れがおもしろい。

・手でつかむことはせず、落とさないように身体を使って紙を運ぶ。紙を持っていない人の所まで行って渡す。

・Sさんには、素材の感触や音を感じてもらい、また周りの人に協力してもらってコスチュームとして身体にまとってみる。

・楽器（ミニマラカス・スライドホイッスル）も加え、やりたい人が音を出す。

・二グループに分かれて、紙・布・楽器を使って即興。一グループずつ行い他の人は見る。

・参加者が、ワークの内容と時間の流れをだいたい把握できるように、あらかじめホワイトボードに大まかなタイムスケジュールを書いておいた。

・ワークの最後に、簡単な発表の時間を設け、そのあと感想を言うというのはよかった。今日した活動をやりっ放しで終わらせてしまわず、簡単にでも総括する時間を持つのは、参加者にとってもナビゲーターにとってもいいと思う。

・Sさんのアンケートに、「紙や布をどのように使えばいいか分からなかった」と書かれていた。動くことのできる参加者には、「手でつかまずに身体で運んでみよう」というように動きのテーマを与えていたが、Sさんに関しては別のアプローチが必要だった。実際にはヘルパーさんたちとSさんのコスチュームを作ってみたがSさん本人には戸惑いがあったのかもしれない。感想を言い合った時にSさんが「輪になってゆらゆら動いたのがおもしろかった」と言っていた。みんなで一緒にひとつのことをして、「ゆれ」をしっかりと身体で感じることができたからではないかと思う。彼女にとっては、そのことがこの日の活動の中で一番おもしろかったというのは興味深い。

・良く動き回るSくんが、Sさんの近くに突進してくるのにはひやっとさせられる。

・エクササイズマットを本来の用途とは違う使い方でトンネルを作ったり、休憩時間に家を作って遊んだりしていたが、これを「おもしろい発想」ととらえていいのか、（私はその場ではそうしていたが）それとも「遊び道具ではない、大切に扱わないといけないもの」としてむやみには使わせないようにすべきか。

・参加者の好きな音楽を持ってきてもらうのもいいと、感想を言いあってる時に意見が出た。